![]() 【写真:多くの混雑を強いられたメトロ利用者】 |
マクロン大統領の年金改革に反対するSNCF/RATPによる交通ストライキが3週間にも渡って行われることを誰が予測したでしょうか.
12月5日から始まったこのストライキは,電車,メトロ,バスの大半が運休するという,公共交通機関を利用する私たちにとっても,そしてこれらが原因で渋滞がおき,車を利用する人にとっても不便を強いられることになりました.クリスマスイヴ,当日も引き続きストは行われ,去年の黄色いベスト運動(ジレ.ジュンヌ)に続き,フランスは何とも気持ちの晴れない師走となりました.
毎日の通勤や移動を代替の交通機関でせざるを得なかった私たちは,移動と仕事の毎日に追われ,すっかり疲労困憊してしまいました.ストの後半からはバスも徐々に運行されるようになりましたが,通常よりも時間のかかるバスで時間が読めない移動は,本当にストレスになります.
交通が麻痺したことが原因による商店や飲食店,経済面での影響が懸念されます.
ちなみに,このストを行っている職員たちは,ストで仕事をしない日は無給となり,1ヶ月分の給与を犠牲覚悟でストを行うとのこと.話をしたバスの運転手たちは,「ストをやっている日は給与をもらえないからそんなに長く続けられないよ.」と口を揃えて言っていました.
1947年以来,交通ストがなかった年はないというので,これも驚きです.現在,早急に対策が練られることが求められており,メトロの自動運転化,競合会社による電車の運行などが議論されています.一刻も早く平穏な日常がフランスに戻ることを願います.
みなさん,素晴らしい年末年始をお過ごしください.