![]() 【写真:特に海に囲まれている日本やアイルランドは 台風.ハリケーン時,大波などで船舶被害も】 |
最近日本では次から次に台風が猛威をふるい,多くの家屋や建物を破壊したり,洪水を引き起こしたりしていると聞きます.
アイルランドなどヨーロッパでも,日本を襲った台風19号は「タイフーンハギビス(Typhoon Hagibis)」として,大きくニュースで報道されていました.台風は日本ではおなじみとはいえ,今回の19号のように,近年は年々台風の勢力が,異常なほど大きくなりすぎている気がします.
アイルランドでも10月初めにハリケーン「ロレンツォ(Lorenzo)」が来ました.2017年に大きな被害を出したハリケーン「オフィーリア(Ophelia)」を体験してから,アイルランドはハリケーンや嵐などに対して,非常にナーバスになるようになりました.オフィーリアが直撃した時は,何十万件という家庭が停電で,電気のない生活を余儀なくされ,電気などライフラインの復旧に1週間以上かかった地域もあったからです.
川の氾濫など浸水の被害にも遭っているので,ハリケーンが近づくと浸水警報になったら,どういう対策をするべきか,といった情報も回ってきていました.例えば「車を高台へ移動させる」「暖かい衣服,食料,飲料,懐中電灯およびラジオの準備をしておく」「玄関や裏口のドアに,サンドバックや土嚢を置いてブロックすること」「浸水が差し迫っている時には,ガスや電気のスイッチを切る」「停電などが起きる前に,携帯電話など充電を行っておく」……といったことでしょうか.
特にガスや電気のスイッチを切ることは,浸水に限らず停電の時も避難時に行わなければならないと聞きます.というのも,停電が直った時に通電火災が起きたり,水に浸かった電気機器を使用することで,感電.漏電といった二次災害が起きる可能性が高いからなのでしょう.
その他にも「近所の人たちの様子,特に老齢者や介護の必要な人.体の不自由な人,そして小さな子どもたちに注意を払ってあげてください」とか,酪農の人たち向けには「家畜を高台へ移動させること」といった注意喚起も聞きました.
日本で被害を受けられた読者の方には,心からお見舞い申し上げます.どうか身の安全には十分気をつけてください.