![]() 【写真:緑が通常の自転車,青が電動自転車】 |
9月中旬のある平日,パリでは年金改革に反対するSNCFがストを起こし,通勤する人たちに大打撃を与えました.今までほとんどの人が経験したことのない,主要メトロの10本が1日中まったく動かないという事態となりました.
私が普段利用するメトロも終日運休でしたが,幸いにも仕事場まで自転車で20分ほどで行ける距離であったため,なんとか「ヴェリブ(Velib')」(レンタル自転車)を使って行くことができました.
何年も乗っていなかったヴェリブにこの機会に久しぶりに乗り,これはこれで楽しみました.昔と違い今は電気自転車もあります.最近は配車サービスのユーバーやその他の会社も好きな場所に乗捨てできる電動自転車やキックボードを提供しており,ますます需要が高まりそうです.
バスも走っている路線はあったようですが,約1時間に1本という頻度のため,まったく期待はできません.通勤客は仕事を休まざるをえなかったり,車や自転車,徒歩などの代替の通勤手段を使うことを余儀なくされました.イル=ド=フランス地域圏ではこの日なんと約380kmの渋滞になったそうです.
大気汚染も気になります.ストに慣れたフランス人もさすがに今回の大規模なストにはもう懲り懲り,という感じです.
マクロン政権の推し進める年金改革は容易に行われるものではなく,まだまだ今後もストが計画されているそうです.