Kann-Kind or Muss-Kind - ドイツの入学事情 〜 ドイツワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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Kann-Kind or Muss-Kind - ドイツの入学事情 〜 ドイツワーキングホリデー

【写真:バルコニーから見えた見事な虹】

35℃を超える猛暑の日々がずっと前のことかのように,日本より一足先にドイツはすでになんとなく秋の兆し.
夏休みが終わる8月中旬から9月頭にかけて,ドイツでは新学期が始まります.今まで幼稚園だった子は,晴れて小学生.幼稚園ではこれといった入園式.卒園式はありませんが,小学校の入学式のようなものはあるようです.Schultüteと呼ばれる円錐型の大きな包みを持って,大きなリュックサックを背負って初登校する子供達の姿は風物詩とも言えるでしょう.Schultüteとは,甘いお菓子や文房具が詰まった親からのお祝いです.



最近,ドイツの小学校入学時期について知ったことがあります.日本では,前年4月2日からその年の4月1日に6歳を迎えた子供は4月1日に一斉に小学1年生になりますが,ドイツでは,入学時期の9月を挟んでその前後数ヶ月(州により異なります)は小学校に入る時期を選べるのです.
先に6歳になる子たちと一緒に小学校に入るか,1年遅らせて入学させるかを本人の発達状態によって親や小児科,保育士などと相談しながら決めます.ということは,ドイツの小学校では入学時点で5,6,7歳の子供が混在していることになるのです.5歳と7歳は随分差がありますよね.あえて遅らせて小学校に入れる家庭も多いようです.


「Kann」とは英語で言う「Can」です.これに対して, Stichtag という日(Saarland州では6月30日)までに6歳の誕生日を迎える子どもたちは「Muss-Kind」と呼ばれ(Mussは英語のMust),入学時期を選ぶことはできず6歳になった年に入学しなければなりません.
日本では一律で入学時期が決まっていて悩む必要はありません.ドイツでは個々の発達に応じて決断できるという点では子供個人の状況が重視されているのかもしれません.






2019/08/20(火) モチヅキカズミ
No.6516 (ドイツ)

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