![]() 【写真:ヴォージュ山脈】 |
夏のバカンスは家族でフランスとドイツの国境にあるアルザス地方を訪れました.
戦争で幾度となく激しい戦火に見舞われたこの地域は,数回にわたり領有権がドイツとフランスを行き来するという実に複雑な歴史を持っています.
観光地として有名なこの地方にはフランス各地,海外からも多くの観光客が訪れています.
![]() 【写真:要塞化された村の城壁が残る ワインカーヴ】 |
アルザスは,ワインも有名で,特に白ワインにとっての「黄金郷」と言われ,アペラシオンの生産量の90%に当たります.ピノ.グリ,ゲヴュルツトラミネール,リースリングやミュスカなどのぶどう種が,テロワールと醸造法によって作られています.
「モノセパージュ」(単一品種)が主で,今回訪れたワインナリーで,白,ロゼ,赤,甘口または極甘口(遅摘み,粒選り摘み),スパークリング(クレマン)と,実にバラエティに富んだ味を楽しむことができました.
![]() 【写真:アルザスワインの熟成に使われる 樽は楕円形なのが特徴的. 】 |
ヴォージュ山脈の支脈の丘陵地の険しい斜面に51のグラン.クリュがあり,標高200〜400mで,ワイン街道の眺めながらのドライブは最高です.
大半のぶどう栽培地ではぶどう畑は村の外にある一方,アルザス地方ではカーヴは要塞化された村の城壁の中で守られています.こうすることで,攻撃者から土地を守り,ぶどうを栽培することができたのです.ぶどう栽培醸造家の家は,独特の建築様式をしていて,熟成に使う樽は楕円形だそうです.
![]() 【写真:Kaysersbergの街並み】 |
アルザスワインのクオリティが上がっているのを感じていた矢先にこの地を訪れてみて,アルザスワインをもっと開拓してみたくなりました.