![]() 【写真:2019年9月〜11月の 「ラグビー.ワールドカップ」】 |
世間は夏休み.
日本でも,今年はヨーロッパなど海外旅行をする人が多い,なんてニュースを読みましたが,アイルランドでも1〜2週間の休暇をエンジョイする人が多いように思います.
アイルランドの旅行協会によるデータによれば,2019年「暖かい地方で休暇」をとるというアイルランドの人々が,約200万人いるのだそう.
アイルランドの人口が,現在およそ500万人弱なので,雑な計算をすればだいたい半分ぐらいが,太陽燦々な国での休暇を好むようです.アイルランドが夏でも涼しい(というか寒いというか)国で,雨が多い気候であるため,アイルランドに住む人々が,太陽信仰派になるのはごく自然のことなのでしょうね!
![]() 【写真:日本観光では東京や京都といった都市を 周るアイルランド人観光客が増えそう.】 |
特に人気な国がスペインやポルトガル,そしてイタリア.でも近年は,ギリシャやトルコ人気も再燃しているのだとか.エアリンガスやライアンエアーなどが,こういった国への就航を増やしていることもあり,旅行先として選ばれやすかったりするのでしょう.
一人当たりに費やす旅行費用も,航空運賃や滞在費込みで550ユーロと,2週間ぐらい休暇を取る人が多いわりに,費用を抑えられているのはライアンエアーやイージージェットといった,LCC(ローコストキャリア/格安航空会社)を積極的に利用しているのもあるようです.
こういったアイルランドでお馴染み(?)の「休暇先」は,快晴の中でのビーチホリデーだけにとどまりません.
![]() 【写真:ファミリー旅行で人気なのは,車ごと フェリーで旅できるフランスやイギリス.】 |
近年はインスタグラムやフェイスブックといったSNSの影響もあり,「他人とはちょっと違う休暇先」を選びたがる人たちも増えてきました.
今年は特に,アメリカやオーストラリアといった国に加え,日本も人気渡航先となっています.それは,今年9月から11月初めにかけて開催される『ラグビー.ワールドカップ』のせい.アイルランドはサッカーだけでなく,ラグビーも人気があります.しかもアイルランドチームは,日本の大会に今年参加するため,日本に熱い注目が集まっているというわけです.(来年は,オリンピックもありますしね!)
![]() 【写真:フランスのノルマンディーやブルターニュ 地方は,アイルランドからフェリーや 陸路で容易にいけるので人気.】 |
ではアイルランドの人たちは,休暇=海外なのでしょうか.
いえいえ,アイルランドだって一応(?)観光立国ですし,夏場は特に見どころや訪れるべき場所は多くあります.古城ホテルやコッテージに滞在して,アイルランドの美しい海でサーフィンやシュノーケルを楽しんだり,風光明媚な景色を愛でながらハイキングへ行ったり,馬でビーチを散歩したり――とアイルランド国内で夏休みをエンジョイする人も,今年は多いそうです.
何といっても自分が住む国なので,何か緊急事態が起きても対応しやすいというのがその理由の一つ.
ちなみに旅行コミュニティサイトの『トリップアドバイザー』は,アイルランドの"トップ観光地ベスト10"として,
「ダブリン」
「キラーニ―」
「ゴールウェイ」
「ディングル」
「コーク」
「キルケニー」
「コング」
「ウェストポート」
「ドネゴールシティ」
などを挙げています.
この夏ヨーロッパを旅する予定だったり,アイルランド国内を周遊するワーホリメーカーさんたちは多いかもしれませんが,くれぐれも事故に遭われないよう留意されて,思い出に残る素敵な夏休みを過ごしてくださいね!