![]() 【写真:フランス国税局】 |
確定申告の締め切りを前に私も無事に申告を終えました.
数年前からオンライン化が進み,日本同様オンライン申告がとても便利にできるようになりました.紙に記載して近くの税務署まで持っていく手間もなくなりました.ただ,税制がころころと変わるフランスでは,所得申告に関して疑問に思ったことは税務署にいる担当者に尋ねるのが一番確かです.
以前,担当者によって異なる回答を得た経験のある私は,それ以来メールで質問をすることにしています.そうすることでいざという時は担当者のアドバイスに従った証拠が残るからです.フランスは確定申告が様々な場面で要り用です.アパートを借りたり購入したりする際,銀行手続きの際,収入証明,保険などで役立ちます.
個人事業主である私は,毎年異なる収入であるため収入の多い年は比較的上記の場面で信用を得やすい感覚を覚えます.ほぼ毎年のように変わる税制に現場も私たちも混乱しますが,これで得られる信用のためと思って確実に申告します.
さて,マクロン大統領の公約でもあった,女性個人事業者の産休を雇用者と同じ条件にするための法案が実現しそうです.
これにより8〜16週間の産休休暇と産休手当(社会保障手当)を得る権利が与えられることになります.個人事業の場合,休暇を取るのも容易ではありませんから,もちろんその権利を利用するかどうかは個人の自由です.日本をはじめ少子化に悩む国々がある中,女性が育児と仕事を両立しやすい社会を作ることが課題とされる昨今,フランスのこういった女性に優しい社会を実現するところは大いに評価できます.
フランス国税局 Direction générale des Finances publiques
https://www.impots.gouv.fr/