![]() 【写真:Newbridge silverware】 |
皆さん,こんにちは.日本では梅雨がもうすぐやってきますが,アイルランドでは今まさに一年で一番過ごしやすい時期です.
さて今回は,前回の記事に引き続き,アイルランドのお土産についてご紹介します.今回は,チョコレートやお酒,お菓子ではなく,シルバーウェア(アクセサリーや,フォーク,スプーンなど)で有名なNewbridge Silverwareを紹介します.
Newbridge silverwareの元となる,Newbridge Cutlery Companyは1934年に設立され,アイルランドではビジネスがうまくいっている数少ない会社の一つでありました.1922年までは,それ以前の第一次世界大戦やクリミア戦争などで,戦争に使う馬や武器をNewbridgeから送り出していたため,地元の技術者はそこで収入を得ることができました.つまり,Newbridgeは鉄鋼業が盛んでした.
しかし,1922年に,英国からアイルランドは開放され数年たち,アイルランド政府が自国を整えるため,本格的に動き出す年になるのですがその年に,地元の技術者達は職を失ってしまい,Newbridgeから優秀な技術者が,どんどん外国等へと移住してしまいます.
1933年に,地元の政治家がシルバーウェアを作る技術者を呼び戻そうと使われていない作業場を工場にし,使える古道具なども探し,5人の技術者に声をかけ,再びかつてさかんだった産業を復活させるのです.
こうして,徐々にフォークや,ナイフをはじめ,現在に至っては指輪,ネックレスなど洗練されたデザインのシルバーウェアで多くの人を魅了しています.
ダイアナ妃や多くの有名人が,Newbridge Silverwareを利用しています.
このNewbridge silverwareの商品はたいていのアイルランドのショッピングモールやダブリンの街中にお店のがあるので購入することができますが,本場のダブリンの隣にあるキルデア県のNewbridgeという町では,Newbridge silverwareの本店があり,博物館が中にあるので,展示品を見ることができます.
そこで今までの歴史や使用されている道具を詳しく見ることができます.また中にあるコーヒーショップはとても良い雰囲気ですので,ゆっくり休むことができます.
大切な人へのおみやげにぴったりなNewbridgeの商品,ぜひ,お菓子やお酒以外の工芸品も魅力があるので,ご覧になってください!