![]() 【写真:名作「睡蓮」で描かれた池】 |
印象派画家の巨匠,クロード.モネが晩年を暮らしたパリ郊外のジヴェルニー村に行ってきました.パリから車で北へ約40分走ると,ノルマンディー地方の入り口に位置するこの可愛らしい小さい村にたどり着きます.モネの庭園に花々が綺麗に咲き誇る4月から10月の間だけ一般公開され,人気の観光地として知られています.
初夏を感じさせるこの日も世界中から多くの観光客が訪れていて,村全体が賑わいをみせていました.
お目当ての「モネの家と庭園」には案の定長蛇の列ができていて,こういう時に便利なのが事前に来場時間を指定して購入し,優先レーンから入場できるチケットです.
近年フランスはもとよりヨーロッパの美術館がこのシステムを導入してくれたおかげで,待ち時間が短縮できて大変ありがたいです.

庭園の花々や風景は圧巻です.隅々まで手入れの行き届いたこの素晴らしい庭にはモネの作品で描かれていた世界が広がっていました.
この地を訪れることで彼の世界観をより深く理解できる気がします.中でも彼の名作「睡蓮」で描かれた池や太鼓橋などを間近で見ることができたのは感慨深いです.モネが日本美術に大きな影響を受けたことは有名ですが,その形跡が彼の家や庭園からも伺えます.
その1週間後,パリのマルモッタン美術館に行き彼の作品をあらためて鑑賞しました.ジヴェルニーと訪れる前と訪れた後では同じ作品でも違う視点から鑑賞することができて,とても印象深い経験となりました.