年末のパリは騒然! 〜 フランスワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
ワーキングホリデー通信
年末のパリは騒然! 〜 フランスワーキングホリデー

【写真:危害が加えられたブティックはこのありさま.】

誰が今年のような12月のパリを想像したでしょうか.多くの人が楽しみに待ちわびるクリスマスを前に4週末も続けて過激化してしまったデモ.デモが行われた週末,影響が懸念されたエリアでは多くの商店やレストラン,観光名所が休業を余儀なくされました.






【写真:危害が加えられた
シャンゼリゼ通りにある銀行のATM】

普段はクリスマスを前に買い物客でにぎわい幸せな雰囲気で溢れるオペラ界隈も,ギャラリーラファイエットなど大手のデパートもデモに備えて休業.というのも,この界隈は先週暴徒化したデモ隊が近くの銀行に放火したり,警察と衝突するなど,辺りは騒然となりました.近くにいた人たちはデパートに駆け込み避難するという事態にまでなったのです.世界から観光客が集まるシャンゼリゼに並ぶブティックや銀行のショーウィンドーはまるで銃弾が当たったようなヒビがあちらこちらで見られ,ガラスが割られた箇所は応急処置で板が張られるなど,痛々しい光景です.




【写真:危害が加えられたブティックはこのありさま.】

この余波は多くの人に広まり,本来は年末を楽しく過ごす人々で溢れるパリに暗い影を落としました.驚いたことに,私たちの日常生活にも影響が出ました.公共の交通機関に乱れが出た他,大手スーパーではアルコールの販売がデモ期間中禁止され,アルコールが陳列されているエリアは完全に入れないようブロックされていました.商店にとっても痛い出来事です.


この原因となったガソリンの値上げやガス,電気代の値上げはしばらく棚上げされ,最低賃金のアップを提案しましたが,マクロン政権への不満は収まりそうにありません.穏やかに年末年始を迎えたいものです.みなさん,良いお年をお迎えください!



2019/01/01(火) Paris Eyez
No.6438 (フランス)

TOPに戻る

(C)copyright 2025
ワーキングホリデー通信