![]() 【写真:PHE作成広告のスクリーンショット】 |
年の瀬が迫って参りました.読者の皆様の2018年はいかがだったでしょうか.
過去,この時期になると,私の記事には病気やらの記事が多いこと!それに気が付いた今年.十分気を付けていたつもりが,11月中旬から軽い咳症状がはじまり,それを放置すること3週間.突然の発熱に,痰の絡む咳.毎年恒例のスイス旅行を延期し,GP(かかりつけ医)のお世話になりました.
私がGPの予約ができたのは月曜日.私の医院では奇跡のようなことで,月曜日のNHSは混むことが多く,予約いっぱいでWalk-in-Centre(登録なし,予約なしで行けるが,待ち時間が長いことが多い)に行くよう促されることもあります.
予約時間が近づいてきます….するとなんと我が子が発熱!確かに少し痰の絡む咳をしていたのですが,突然ひどくなったかと思うと,あれよと言う間に39度まで熱が上がりました.2人してヒーヒー言いながら医院につき,無理を言って一緒に診てもらうと,同じくひどい細菌性咽頭炎でした.これに対し,処方はアモキシシリンと言う抗生物質でした.
日本でも,近年は『抗生物質の処方を必要でない限り控える』と言う医者の診断に理解を促すような啓発広告が見られますが,英国は日本より少し前くらいから「通常の風邪(ウイルス性)は寝て治そう!」と,患者に対する啓発がされています.
そして最近テレビコマーシャルや街頭で目をひく,抗生物質処方を減らすべくPublic Health England(略PHE:イングランド公衆衛生局*)が作成した啓発広告がちょっとかわいいのです.
『Antibiotics Don't Work for Everything』(私の抄訳です:『抗生物質はなんにでも効くわけじゃありません』)のスローガンと共に,抗生物質カプセルたちが歌に合わせて踊ります.
将来,抗生物質の効かない病気が出てくると思うと怖いものです.度重なる自分の風邪…治るはずのたかが風邪をこじらせないよう,来年こそは健康第一にしようと思う年の瀬でした.
みなさんも一度下記サイトから啓発動画を見てみてください!
末筆になりましたが,2019年も皆様にとって健康で,笑顔の多い1年になりますよう心から祈っております.