利用者が減少している,ロンドンの地下鉄 〜 イギリスワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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利用者が減少している,ロンドンの地下鉄 〜 イギリスワーキングホリデー

【写真:乗車率の少ない平日の夜と週末
(business insiderより)】

先日もロンドンの議会議事堂前で車両を使ったテロ事件があり,イギリスでは大きなニュースとなりました.イギリスのテロ警戒レベルは依然として,「Severe(深刻)」(5段階中上から2番目)のまま.テロ攻撃が発生する可能性が非常に高い状態にあり,引き続きテロへの警戒が必要とされています.

2017年にはロンドンで4件ものテロ事件が発生.相次ぐテロ事件の影響で,大打撃を受けているのがロンドンの地下鉄です.ロンドン交通局(Transport for London)によると,地下鉄の利用人口は2017年11月までの1年間に2%,約400万人減少しているそうです.



2017年9月には,地下鉄ディストリクト.ラインでのテロ事件がありましたが,地下鉄でのテロ事件は2005年にも起こっています.そのため,ロンドンでは地下鉄=テロの標的になりやすいというイメージがすっかり根付いてしまっています.



特に,平日の夜や週末に地下鉄を使って,レジャー目的でロンドンへ出かける人たちが減っているそうです.テロ事件と並行して,デジタル化の波に伴うロンドナーたちのライフスタイルの変化も背景にあるようです.有料動画ストリーミングサービス「Netflix」やフードデリバリーサービス「Deliveroo」の利用する人が増え,わざわざロンドンに出かけて,人気のレストランで食事をしたり,映画館で映画を観る人が減っているとか.

たしかに,自宅にいながらフードデリバリーでお気に入りのレストランの食事を届けてもらい,好きな映画を観られれば経済的ですよね.ファミリーそろってロンドンに出かけるとなると,交通費やレジャー費用も嵩みます.また,先立つEU離脱への懸念で,レジャー費用を抑えようとする動きもあるようです.


さまざまな要素が絡み合っての今回の地下鉄利用人口の減少.2013年には150周年を迎えたばかりのロンドンの地下鉄.度重なる運賃の値上げも問題になっていますが,なんとか存続してって欲しいものです.



2018/08/21(火) Miyo
No.6391 (イギリス)

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