
今年4月にオープンして以来,話題沸騰沸騰のl'Atelier des Lumières(ラトリエ.デ.リュミエール)で開催中のギュスターヴ.クリムト展に行ってきました.
パリ11区に位置するこの会場は,もともと鋳物工場であったところを改装したもので,3000m2を超えるスペースがあります.

天井が高く,ここがパリということを忘れてしまうほど広大なスペースを持つこの珍しい会場全体に,プロジェクションを使って映し出されるクリムトの代表作,彼の生い立ちや作品に関係する場所をモチーフにしたアートを存分に楽しめるようになっています.
そして,映像に合わせられた音楽もダイナミックに共鳴し,映像と音楽のコラボレーションが見事に一体化している素晴らしい今日のモダンなエグジビションのあり方であると言えます.

この会場をプロデュースした人物は,南仏のBaux-de-Provenceにある洞窟を使った会場,les Carrières de Lumières aux Baux-de-Provenceでの展示会を大成功に収め,このアイディアをパリに持ってこようと思いつき,この美術館をオープンするに至ったのです.
フランス人の友人にこのクリムト展の話をすると,こぞってBaux-de-Provenceにも行くといいよ,と勧めてくれることからもその認知度と人気の高さが伺えます.

そして,モダンなアート展示のあり方にぴったりなこの会場があるパリ11区は,地元っ子がこぞって住むお洒落なエリアです.会場近くにはたくさんのお洒落なカフェ,レストラン,バーが並びます.ここ数年,有名なシェフたちがこぞって規模は小さくもクオリティの高い料理を提供するレストランを出しています.
エグジビションを楽しんだら,この会場近辺を散策するのも楽しいでしょう.