![]() 【写真:ツヴィンが―宮殿】 |
前回ご紹介したマイセンにほど近い,エルベ川沿いにザクセン州の州都であるドレスデンがあります.
文化.芸術の街としても名高く,じっくりと滞在し,その街並みや文化に肌で触れることでドイツの歴史を感じることができ,その重厚感は,その他の洗練された都会的な都市とはまた違った趣があります.
![]() 【写真:フラウエン教会内部】 |
ドレスデンが最も発展したのは,1711年から1728年のフリードリヒ.アウグスト1世の治世で,ドレスデンを代表する観光スポットでもあるツヴィンガー宮殿(Zwinger)は,1711年から1728年に後期バロック様式によって建立され,その美しさは観光として訪れた人々を魅了します.
ツヴィンガー宮殿一角のアルテマイスター絵画館には,かの有名なラファエロの「システィーナ聖母」をはじめ,レンブラント,ルーベンスなど貴重なコレクションの数々が展示され,絵画好きにはたまらない施設の一つです.
![]() 【写真:君主の行列】 |
また,市の中心部では,1726年に聖母教会(フラウエン教会)の建築が開始され,第二次世界大戦で崩壊した後,気の遠くなるような修復作業を経て,2005年に完成,外観からは想像しがたいその華やかな内部は品があり,美しく,ドレスデンの町並みにはなくてはならない建物となっています.
その他,第二次世界大戦で奇跡的に残った「君主の行列」も見どころの一つで,ドレスデン城の北側から続く城壁約100mにわたり,約2万5千枚ものマイセン磁器タイルを使って描かれた壁画は圧巻です.
絵の1枚1枚をじっくり見て行くと,歴代のザクセン君主や芸術家たちが行進する様子が描かれており,当時をほんの少し垣間見ることができます.
![]() 【写真:街角のピアノ演奏】 |
これら以外にも街中でピアノ演奏を目にしたり,見所の多いドレスデン,是非数日滞在し,じっくりとその歴史や文化を感じてみることをおすすめします.