![]() 【写真:この日はフランス.メドック地方から 生産者たちが集まりました.】 |
ワイン大国として知られるフランスですが,フランス国内での消費量は年々減少しています.その背景には,嗜好の多様化で,ワイン以外のアルコール(ビール,ウイスキー,酒など)消費量が増えていること,飲酒運転取り締まりの強化,近年の健康志向からアルコール自体の消費量が減少していることなどが挙げられます.
その一方で,フランス国外,特に発展途上国でのワイン消費量は右肩上がりに増えており,近年フランスは国をあげてワイン輸出に非常に力を入れています.農地経営持続が困難なフランスの一部のワイン生産者たちの中には,これらの国々での消費に支えられている農家もあるといっても過言ではないでしょう.
![]() 【写真:ベトナム,ホーチミン市でのワインイベントでは フランス総領事も祝辞を述べられました.】 |
日本でワインが身近なものになってしばらく経ち,マーケットはすっかり成熟しました.近年アジア,中でも特にワイン消費量が今後大幅に伸びると予想される東南アジアには,フランスから毎年ワイン生産者たちが自分たちの作った自慢のワインを持ってやってきます.
以前フランスの植民地であったベトナムは,今もなおフランスとの縁は深く,近年ますますワインを楽しむ人たちが増えています.11月には,ボルドーから多くの生産者たちがワインのテイスティングイベントや商談の為にベトナムを訪れ,現地の人たちに彼らのワインを紹介しました.
東南アジアは,地理的にも,フランスワイン以外のオーストラリア,ニュージーランド,チリワインなど,各国のワインが市場に出回っています.その中でも,今後ますますフランスワインのファンは増え続けることでしょう.