景観設計の先進国フランス 〜 フランスワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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景観設計の先進国フランス 〜 フランスワーキングホリデー

【写真:Vérinetの公園】

パリから電車RERで西へ約20分ほどで走るとヴェリネ(Vérinet)という郊外の街に着きます.パリ郊外の町の中でも高級住宅街としてその名が知られています.

19世紀に計画都市の概念に基づいて開発された公園都市で,広大な公園の中に戸建て住宅を点在させるというその当時生まれた街のあり方です.








【写真:Vérinetの街】

RERの駅を出るやいなや緑が豊かで街全体がとても美しいのが印象的です.
街を歩くと,当時の特徴が残るアール.ヌーヴォー様式の建築や素晴らしい家々が目に留まります.街の中心にあるサント.マルグリット教会は,フランス初のコンクリート製の公共建築物の1つです.







【写真:Palais Rose(パレ.ローズ)】

画家のユトリロ,俳優のジャン.マレー,ファッションデザイナーのジャンヌ.ランバン,美術批評家のギヨーム.アポリネールなど,「美意識」の高い著名人たちがこの地に住んだことからも,当時よりいかにこの街が景観を美しく保っていたかが伺えます.現在もフランスは美しい景観を保つための建築規制の法律があり,洗濯物をベランダや外に干してはならないなどの規定があります.






【写真:Vérinetの公園】

当時は,分譲地購入者が守らなければならない景観規制の覚え書きがあり,それだけでなく,庭師と花屋以外は禁止されるなどの営業規制もあったのだそうです.フランスで最初に施行された計画的な景観設計の一つだそうです.フランスの景観が今日でも美しく保たれているのはこのような背景があるからでしょう.





2017/09/12(火) Paris Eyez
No.6264 (フランス)

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