![]() 【写真:ウォータープルーフの丈夫な新紙幣 「The Sun」紙より】 |
先日買い物に行き,5ポンド紙幣で支払おうとしたら,「そのお金は使えないよ.銀行に行って取り替えてもらってね」と言われました.新しい5ポンド紙幣が流通し始めていることは知っていましたが,旧札はすでに使えなくなったようです.たいていの買い物をデビットカードで済ませているため,うっかりしていました.
新5ポンド紙幣は様々なメリットがあるようです.まず,旧紙幣より15%小さいため,資源の節約に繋がること.また,プラスチックの成分を混ぜることで,紙のお札よりも清潔で,2.5倍長持ちするようです.2017年9月には10ポンド札,2020年には20ポンド札が新しくなる予定です(現在のところ50ポンド札は変更の予定はなし).新しい紙幣の裏表紙のデザインは,5ポンド札は元首相のチャーチル,10ポンド札は女性作家のジェーン.オースティン,20ポンド札は画家のJ.M.W.ターナーとなっています.
新しい1ポンドコインも2017年3月から流通しています.新コインは12角形で,現行の1ポンドコインよりも薄く軽くなるものの,直径は大きくなります.現行の1ポンドコインは2017年10月15日で使えなくなるので,旅行の際には注意してくださいね.
今回の紙幣やコインの大きな変更の背景には,お金の「偽造防止」が背景にあるようです.特に1ポンドコインの偽コインについては,以前から問題となっていました.流通している1ポインドコインの約2.5%が偽物だとされています.1ポインドコインが変更になると,コインロッカーやショッピングカート,自動販売機などの仕様の変更も必要になってきます.各業界に相当な負担が出ることは避けられなさそうですが,必須の変更と言えそうですね.