![]() 【写真:マグノリアが満開】 |
長く暗い冬が終わり,いよいよオックスフォードにも春の兆しが感じられるようになったような気がします.春分を迎え,日が長くなって行くにつれ,気分も春を迎える準備は万全になります.
とは言いつつ,気温はまだまだ冬並みの冷え込みが続いているイギリス.朝と夜はかなり寒く,日中でもコートはもちろんマフラーも手袋も欠かせませんが,冬時間を終えて夏時間を迎えると,急に日が長くなり人々の心もどこかポジティブになるものです
イギリスの春の代表的な花々と言えば,水仙に始まりクロッカスやマグノリア,ブルーベルなどがありますが,こうした花々を愛でるものイギリスの文化の一つでもあります.
よく日本では「日本には美しい四季」があると言われますが,それは日本だけのものではなく,美しい四季があるのはイギリスも全く同じです.また,そうした意見に対して,「日本人は四季の一つ一つの要素を愛でる習慣がある」という反論も聞くことが多いのですが,イギリス人にも四季折々の花や風景,旬の食べ物,飲み物,を楽しむ習慣があります.
日本には雄大な山々や森林,温泉などがあり,豊かな自然に恵まれているため,身近に季節を楽しむことができるのは確かです.私自信,そんな日本の自然が大好きです.しかし,イギリスも,起伏の激しい山はないまでも,自然が豊かな国ですので「イギリスらしい」季節感を身近に感じる事が出来るのです.
イギリスももう少し暖かくなってくれば,緑豊かな公園へ行って,芝生の上に寝転がったり,お弁当を持ってピクニックを楽しんだりと,春の訪れを体で感じることができるようになるでしょう.イギリス人たちの,ウキウキとした表情が今から目に浮かんできます.