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19世紀末から約80年もの間,ﾌﾗﾝｽに統治されていた歴史を持つｶﾝﾎﾞｼﾞｱを訪れました.
今日もその影響は色濃く残っていて,街には美しいｺﾛﾆｱﾙ建築が至る所に見られ,円形交差点(ﾊﾟﾘ,凱旋門のｼｬﾙﾙ.ﾄﾞ.ｺﾞｰﾙ広場の円形交差点を目にしたことがある方は多いと思います.)や,街路樹が立ち並ぶ並木道など,街の至る所でﾌﾗﾝｽを彷彿させます.

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ﾌﾚﾝﾁﾚｽﾄﾗﾝが多いのも印象的です.ﾌﾗﾝｽによる集中的な都市開発が行われたのは,首都ﾌﾟﾉﾝﾍﾟﾝと,ｱﾝｺｰﾙﾜｯﾄで有名なｼｪﾑﾘｱｯﾌﾟ.

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1920年代,ﾌﾟﾉﾝﾍﾟﾝは,｢東洋のﾊﾟﾘ｣とも呼ばれるほど美しい都市となった歴史を持ちます.一方,ｼｪﾑﾘｱｯﾌﾟは,1860年に寺院を訪れたﾌﾗﾝｽ人のｱﾝﾘ.ﾑｰｵがﾖｰﾛｯﾊﾟにｱﾝｺｰﾙﾜｯﾄ寺院を紹介,その後世界的に知られる寺院となりました.そして,1887年にｶﾝﾎﾞｼﾞｱがﾌﾗﾝｽ領ｲﾝﾄﾞｼﾅとなった後は,ﾌﾗﾝｽ極東学院が寺院の保存修復を行いました.

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植民地時代は,街の美化や植樹,そして高級ﾎﾃﾙの建設が行われ,観光都市として整備がすすめられました.その結果,現在は世界各地から観光客が訪れる国に成長しているのを肌で実感しました.街や観光地を歩いていると,世界各地の言葉が聞こえてきます.
中でも,今回初めて訪れたｱﾝｺｰﾙﾜｯﾄ遺跡では,その規模の大きさや,きめ細やかな彫刻や建築ﾃﾞｻﾞｲﾝの美しさに圧倒されました.
東洋で感じるﾌﾗﾝｽも良いものです.