![]() 【写真:ベルリンの市内中心部にある 会員数の多いサッカークラブの練習場】 |
ドイツで社会人になってもスポーツを続たい人は,会員性のスポーツ団体に入ります.学生時代だけでなく,社会人になっても仕事のあとにスポーツを続ける人がドイツでは多く,陸上競技,サッカー,テニスなどさまざまなクラブがあり,会費も比較的安いのが特徴です.トレーニング費用というものは,トレーナーの質は良い割には,本当に格安です.ドイツで,スポーツフェアラインと呼ばれるスポーツクラブはドイツでは伝統的なものでもあり,会員は町内会みたいにみんなで協力してクラブ内を掃除したり,定期的に年に一度の会議で新案などの決まりごとを話し合い,ルールを守っていくことで,クラブ内の会員同士の絆を心地よく保ちます.
テニスやサッカーなどのスポーツクラブでは飲み物はもちろんのこと,食事もできるレストランやバーのような場所まであります.料金は普通のカフェの7割程度くらい.また,サッカーのヨーロッパカップやワールドカップなどの大きなイベントが開催されているときは,クラブ内のレストランやバーに,会員たちが集まってみんなで観戦することも多いです.
さて,ドイツでの子供たちのスポーツ活動のあり方は少々違います.日本の学校だと,通常は放課後そのまま学校に残り,部活動でスポーツをしますが,ドイツの場合は学校のスポーツ系部活動という存在はまれであり,子供たちは地元のスポーツチームに所属します.例えば,日本だとサッカークラブは地元のクラブであることが多いように,こちらではスポーツを楽しみたい子供たちは地元のクラブに所属して,定期的にスポーツを楽しみます.トレーニングは大抵週2回で,シーズン中の週末はほかのクラブとの試合があることがほとんどです.トレーナーもそのスポーツクラブの父兄が担当することもあったり,ほぼボランティアな活動であることも多いです.ベルリンで多くの子供たちがしている人気スポーツというと,サッカー,そして合気道や空手などの武道系スポーツでしょうか.
ドイツでサッカーは大変好まれていてレベルの高いスポーツでありますが,小学生のころからその才能が認められている子の場合は,ベルリンのいわゆるブンデスリーガーのサッカー12歳以下のサッカーチームに所属し,トレーニングする,または中学1年からスポーツ系の中学校に入学するというチャンスもあります.