Poisson d'Avril(4月の魚) 〜 フランスワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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Poisson d'Avril(4月の魚) 〜 フランスワーキングホリデー

【写真:実際にメトロの駅では,
表記が変えられていました!】

4月はエイプリルフールから幕を開けました.フランスでは,Poisson d'Avril(ポワソン.ダヴリル:「4月の魚」という意味)と言います.起源は,色々言い伝えがありますが,昔は,魚が産卵期に入る4月初旬から漁獲が禁止されてました.そこで,漁獲期最終日である4月1日に,収穫なしで戻ってきた漁師をからかって,ニシンを川に投げ込み釣らせてあげたのがジョークの始まりだと伝えられてます.そんな言い伝えから,フランスでは4月1日に,同僚や友達同士で嘘をつきあったり,いたずらをしあったりして,「Poisson d'avril」と叫びます!




子供たちは魚の絵を描き,それを切り取って仲間の背中にこっそり貼って,その人が魚の絵に気づくとからかいます.


この日,朝から「パリのメトロ13駅の名前が変更になります.」というニュースが,ネットやテレビで流れ,詳細を見てみると,Opéra(オペラ)駅がApéro(アペロ駅)になるとか.一瞬目を疑いましたが,もちろんこれはエイプリルフールのジョークです.ご覧の通り,Opéraのスペルを並べ替えてApéroに,アペロは夕食前の食前酒,夕方に楽しむ一杯を意味します.フランスらしい,微笑ましいジョークです.





その他にも,思わず笑ってしまうのが, Parmentier駅(ジャガイモを潰したマッシュポテトにひき肉とチーズを加えて焼き上げた「パルモンティエ」という料理を意味する)が,Pomme de Terre駅(じゃがいもを意味する「ポム.ドゥ.テール」)に.そして,Télégraph駅(テレグラフ,昔の通信ツール)が #TWEET(ツイッター表記,現代の通信ツール)に,逆さを意味するAnvers駅は,駅の表記が写真の通り,逆さ表記に! そして,オペラの隣に位置し,9月4日を意味するQuatre-Septembre(キャトル.セプトンブル)駅 が4月1日(エイプリルフール)を意味するPremier Avril駅に早変わり!と言った具合に,何ともフランスらしいエスプリがたっぷりのジョークが沢山の人を幸せにしてくれました.

ただ,ストの多いフランスでは,前日にRER A線,B線共に大規模なストが行われ,これに不満を覚えた人は,こんなエイプリルフールのジョークのオーガナイズはちゃっかりやって!なんて不満を漏らしていた人もいます.フランス人にとって,ジョークは彼らのエスプリに不可欠なのでしょう.




2016/04/26(火) Paris Eyez
No.6020 (フランス)

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