![]() 【写真:イースター蜂起のリーダーの一人 ジョセフ.プランケット】 |
皆さんこんにちは.3月,アイルランドは大事な行事が2つやってきます.一つはセイントパトリックデー.日本のメディアでも本場アイルランドのパレードの様子や,アイルランド系移民が多いアメリカでのパレードが放映されることでしょう.
もう一つは,アイルランドがイギリスの支配を終わらせ,独立しようと,アイルランド共和主義者の者が,武装蜂起を起こしたイースター蜂起です.アイルランド独立に関する重要な出来事が起きて,今年は100年目.
イースターは毎年日にちが変わりますが,今年は3月の4週目です.その100年目を盛大に祝うパレードがオコネルストリートにあるGPO,中央郵便局で行われる予定です.
しかし,この日,Luas(ダブリンの路面電車)もしかしたら,ダブリンバスも,ストライキをするかもしれないということで,せっかくの行事参加に町へいく手段がなくなりそうですので,アイルランド,ダブリンにいる皆さんはニュースに注目しましょう.
この武装蜂起がきっかけとなり,指導者たちは,処刑されたものの,当時イギリスが議会の中心となっていたのが,2年たらずで,共和主義者が多くの議席を国会で得ることに成功します.その後,アイルランド独立戦争へ突入するのです.
この行事自体がきっかけでアイルランドがイギリスから独立をすぐに果たすわけではないのですが,独立への大きな一歩となるのです.
今,アイルランドではそれを祝う雰囲気が漂っていて町中が「1916年」についてのドキュメンタリー,本などでいっぱいです.
この蜂起運動に関わった重要な人物は軍事に携わっていたものではなく,教師であり弁護士であったパトリックピアーズがリーダーとして活動しており,多くの社会団体が一丸となった出来事であるのも一つの特徴です.
この重要な出来事が起きた記念すべき100年目に,アイルランドに滞在中の方,ぜひその目で記念行事を見たり,本や,ドキュメンタリーを見てください.
先日,記事になったアイルランドのPrinting Museumでもこの出来事に関する多くの歴史物が展示されていますので,ぜひ足を運んでみてくださいね.