![]() 【写真:ゴーギャン展が開催中.】 |
ミラノのアート発信地区トルトーナ通り56番地に新しくオープンした「ミラノ文化博物館.MUDEC/Museo delle Culture」.この博物館は世界的に著名な英国人建築家 デイヴィッド.チッパーフィールド氏の設計によるもので,総面積17,000uという大きさ.建物自体はとても近代的なのですが,内部には紀元前2000年から20世紀初頭までの 7,000点以上ものコレクションが収蔵されています.
![]() 【写真:MUDEC入口付近.】 |
実はこの博物館の設計には15年という年月が経過していて,その間に色々と建築家ともめ事があったり...なんとかミラノ万博なんかにも間に合わせて開館したという,少々いわく付の博物館なのですが,今のところなかなか盛況みたいです.
ヨーロッパのみならず,アジア,特に中国や日本の工芸品などの常設展示もされていて,なかなか見ごたえがあります.日本に関していえば桃山時代から明治時代にかけての陶磁器.織物.銅製品.甲冑.漆器 などの所蔵品があるようで,東洋美術ファンのミラネーゼを喜ばせているようです.
![]() 【写真:ミラノでは近代的な建物の博物館は珍しい.】 |
現在,企画展でゴーギャン展が開催されており,特におすすめ.世界12の美術館とプライベートコレクションから集められた約70作品が展示され,ゴーギャン自身が訪れた場所の芸術作品や写真も合わせて展示.この展示方法により,ゴーギャンという画家がインスピレーションを受けたその源を知り,鑑賞者はより画家と作品を深く見つめることができるように配慮されているのだとか.
![]() 【写真:レストランやカフェも併設.】 |
そして特筆すべきはカフェとレストランまで併設された博物館である!ということ.今までイタリアの美術館,博物館にカフェが併設されていることはあまりなく,利用者としては不便な面もあったのですが,このMUDECでは展覧会の前後にちょっとお茶をしたり,軽く腹ごしらえをしたりということが出来るようになっているのも人気です.またブックショップなんかもかなりオシャレで楽しめますので,是非ゆっくり館内も散策してみてください.ちなみにミラノではだいたい月曜休館の博物館が多い中,ここは無休!いつでも行ける気軽さも魅力ですね.
MUDEC
Via Tortona 56 Milano
月曜14;30〜19;30
火.水.金.日9;30〜19;30
木.土9;30〜22;30
http://www.mudec.it/eng/