![]() 【写真:スリや置き引きの被害が多いミラノ中央駅構内.】 |
今年も在ミラノ日本国総領事館から「北イタリア治安情勢通報」が届きました.毎年これを見るたびに,被害に遭わないようにと気を引き締めるようにしています.
2014年中に在ミラノ日本国総領事館で受理した被害総件数は169件.2013年に比べると11件の増加だそうです.被害件数は増えているのですが,減少しているのが,路上強盗.
一方増加件数が最も多いものとして,スリ(74件),置き引き(61件),車上ねらい(25件),ひったくり(6件)...と続いています.
![]() 【写真:切符の自販機前も持ち物に要注意!です.】 |
ミラノでの件数は若干減ったようなのですが,逆に増えているのがトリノとヴェネツィア.特にヴェネツィアは今までイタリア内では治安の良い町として知られていたので,本当に残念な結果報告だと思います.ヴェネツィアの水上バス(ヴァポレット)内でのスリが増えているのだとか.ヴェネツィアの美しい景観に見とれて,写真などを撮っている間に荷物がなくなっているパターンなどが考えられます.手荷物から目を離さないように十分気をつけることが必要ですね.
他の都市部では,やはり鉄道駅構内とその周辺,そして地下鉄やバスなどの交通機関の車内でのスリ.置き引きが多発しています.ミラノでは中央駅構内での被害が一番多いです.ミラノ中央駅構内の窃盗団は,早朝で約10名,日中でなんと30〜35名はいると言われています.
駅構内でのスリや置き引きの被害トップは,切符を購入している時と電車の乗り降りの一瞬です.切符を買う際,財布の出し入れには要注意!出来れば,切符を買う予定がある時などは,小銭を別に用意して,それだけをサッと出せる状態にしておくのもいいかと思います.
また地下鉄やバス車内で,必要以上に体をすり寄せてくる人がいれば,それも注意です!さっと地下鉄やバスを降りて,次の便を待ちましょう.
![]() 【写真:警察が2人1組で駅構内を警戒しています.】 |
あと興味深い結果が,被害者は20〜40代の男性に集中していて,その中でも30代の男性が一番多いのだそうです.おそらくズボンのポケットなどに財布を入れている人が多いからではないかと思われますし,出張など,仕事で来伊される方が多いからかもしれませんが...被害はほんの少しの注意で防ぐ事ができます.荷物からは絶対に目を離さないこと,貴重品の保管には特に気をつけること,これに尽きます.男性の方も,もちろん女性の方もくれぐれもお気をつけくださいね.
参考:在ミラノ日本国総領事館 危険情報
http://www.milano.it.emb-japan.go.jp/sicurezza/2015/2015_4.html