オイスターの外の世界 〜 イギリスワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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オイスターの外の世界 〜 イギリスワーキングホリデー
【写真:National Railの電車の切符.】
ロンドンで暮らしていく上で必要なもののひとつにオイスターカードがあります.これは日本でいうスイカやパスモのような交通カードで,カードの中にチャージして地下鉄やバスに乗ったり,定期のように決まったゾーン間を一週間,一ヶ月と買うこともできます.
普段,主に地下鉄とバスでオイスターを使っている私は,これを持っていればロンドンのどこへでも行ける,と思っているふしがあります.仕事や学校などの平日でも,ちょっと出かける週末でも,このオイスターカードをバッグに入れておけば目的地まで行けて,無事家まで帰ってこれるのですね.
【写真:オンラインで購入し,
カードと予約番号を持って発券機へ.】
しかしここで落とし穴なのが,オイスターより外の町の交通機関はどうなっているのか,オイスターが通用しない場所はどうやって行けばいいのか,とたんにわからなくなるということです.
この夏,オリンピック観戦や音楽フェスティバルなどで何度かロンドン郊外へ出かけました.こういう機会もなかったらおそらく赴くこともないであろう町たち,どの場所もほとんど初めて聞くところばかりです.
インターネット上の地図を見てもいまいち距離感をつかめません.なので,ロンドン在住歴の長い友人たちに,その場所はどこにあるのか,ここからどうやって行けばいいのかをききます.
【写真:Collectを選ぶ.】
ロンドンの外,つまりオイスターの外の世界へはNational Railの電車を使います.ヴィクトリア駅やパディントン駅など目的地によって発着の駅は違うのですが,たいてい地下鉄とつながっているので駅構内を移動して電車に乗り換えることができます.
切符は前もってオンラインで購入し,発券機へ.このとき購入の際に使用したクレジットカードやデビットカードと予約番号が必要になります.Reservedと書かれた紙が座席の背にはさまっているのをごくたまに見かけますが,指定席を取る人はほとんどいません.
場所によっては驚くほど近く,すぐに着いてしまう町もあります.けれど景色はたしかにロンドンと違っていて,郊外といった感じの大きな空と丸い地平線が広がっていたりします.
【写真:ロンドンの地下鉄地図.中心(Zone1)から外側に
向かって等高線のようにゾーン分けされている.
大きなイベントがあったりすると,
枚数限定でイベントデザインの
オイスターカードが発行されたりもする. 】
帰りの切符にはLondon Terminalsとだけあり,駅名が書かれていませんでした.改札を通っても切符が吸い込まれることはなく,再び出てきます.もしかして,と思いバスで切符を見せると乗ることができました.
まだまだ謎に満ちているイギリスの交通事情.「ためしに」乗れるかやってみるというこの気持ちが,いろいろイギリスで発見していく上でカギなのかな,と思います.
2012/09/14(金) maho
No.4631 (イギリス)
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