肉の買い方 〜 韓国ワーキングホリデー | ワーキングホリデー通信
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肉の買い方 〜 韓国ワーキングホリデー

韓国で自炊するようになると食材の調達が必要だ.大手の巨大スーパーは食料品から日用品までなんでもそろうし,買い物はしやすい.しかし,せっかく韓国にいるのだから,地元の小さな市場やスーパーを利用してみたいと思う人は多いだろう.
小規模の市場はもとより,地域のスーパーでは八百屋,魚屋,肉屋がテナントとして入っていることもある.それぞれ主人がいて,仕入れから接客までやっているようだ.そこでは,鶏肉ひとつ買うのも韓国語が重要な役割を担う.
そもそも部位別にパッケージングして売られている日本では,自分が必要なものを誰にも断らずカゴに入れればOKだが,そういった小型店舗では「あれ??胸肉がない.もも肉がない??」となる.それもそのはず,鶏が一羽丸ごと5000ウォンから10000ウォンくらいで売っていることも多いからだ.それを買うと「何の料理するの?」と聞かれ,お店のご主人がその場でさばき,肉の部分を上手に取ると最後に骨も袋詰めにして渡してくれる.

焼き肉で使う三枚バラ肉や,いわゆる切り落とし肉,ひき肉も,その場で加工してもらうことが多い.しゃぶしゃぶ用とか,チゲ用とか,カレー用など,料理名を伝えるとそれに向いたかたちにしてもらえるのだ.メニューは後で決めよう,などと思っていると,肉屋でとっさに言葉が出てこない.
慣れてきたら毎回300グラム買うのもめんどくさくなり,一度にひき肉やバラ肉をキロ買いして冷凍することも多くなった.
鶏と一緒に渡された骨は,スープのだしをとる.なるほど,確かに鶏ガラスープに使えば,最後まで使い切った感じで気持ち良い.日本のスーパーの売り場を見ると便利でやっぱりほっとするが,韓国に暮らす外国人にとっては,店の主人とだんだん仲良くなるのも楽しいし,下町風の温かい交流もとてもありがたかったりするのであった.
2010/06/01(火)
Kao
No.3369
(韓国)
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