ミラノ近代美術館 〜 イタリア生活 〜 | ワーキングホリデー通信
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ミラノ近代美術館 〜 イタリア生活 〜

【写真:ヴィラの外観】
19世紀のミラノに縁のある芸術家たちの作品を,素晴らしい邸宅と共に楽しめるミラノ近代美術館,ヴィラ.ベルジョイオーゾ.
ヴィラ.レアーレとも呼ばれるこのヴィラはミラノ中心に位置しながら,静かで優雅な空間が広がっています.

オーストリア人建築家レオポルド.ポラック(1751- 1806)が1790年に建設した美しいネオ.クラシック様式のヴィラで,外壁にはギリシャ神話のヴィーナスをモチーフとした「愛」がテーマの彫刻がずらりと並ぶ,なんともロマンティックな外観です.

【写真:舞踏会用のサロン.豪華です!】
当時のミラノで初めてと言われるイギリス式庭園をそぞろ歩きしながら,19世紀の貴族たちは何を語り合っていたのでしょう?

邸宅内も美しいネオ.クラシック様式でまとめられいます.
当時舞踏会に使われていたというサロンは色鮮やかな色彩で飾られ,床は木材のモザイク模様.
なんとも豪華な空間です.
この「il Parnaso」はアポロンを中心に音楽や芸術を司るミューズが描かれ,それまでの華麗になり過ぎた感のあるバロックやロココ様式への反動として新古典主義(ネオ.クラシック)が,ここミラノでも生まれた事を意味する重要な絵画の一つとされています.

見所はアンドレア.アッピアーニの天井フレスコ画「il Parnaso」など.

【写真:当時のままの部屋に
絵画が飾られています】
しかしこのヴィラもナポレオンのミラノ侵攻に際し彼の手に渡ってしまい,ここにはナポレオンが失脚するまで彼の養子,ウジェーヌ.ド.ボアルネ(ジョゼフィーヌの息子:イタリア副王としてミラノに滞在)とその家族が住んでいました.
それでこのヴィラの名前もヴィラ.ベルジョイオーゾ.ボナパルテと呼ばれるようになります.

1921年にミラノ市の所有になり,その後近代美術館として,一般に無料で公開されているので,オススメです!

Villa Belgioioso Bonaparte(ミラノ近代美術館)
Via Palestro 16
火〜日 9:00ー13:00/ 14:00ー17:30
(月休み)

【写真:アッピアーニの天井フレスコ画「il Parnaso」】

2010/03/19(金) Maliarda
No.3246 (イタリア)

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