フランス,新型インフルエンザの話題 〜 ワーホリ生活 〜 | ワーキングホリデー通信
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フランス,新型インフルエンザの話題 〜 ワーホリ生活 〜

【写真:新型インフルエンザワクチン接種は
国が一元管理しました.各地に
接種センターが設置されました.】
新型インフルエンザA型,H1N1,通称豚インフルエンザ,昨年の発生からずいぶんと世の中を騒がせて来ました.秋口から季節的な流行を警戒し,予防接種の準備もそろいはじめました.しかし現実はどうだったでしょう?


【写真:接種優先に接種の案内が届けられました.】
フランスで新型インフルエンザ用のワクチンは,秋のシーズンに季節型ウイルスのワクチンに少々遅れて登場しました.ただし新型のものは混乱を避けるため医療機関での個別接種は行われず,国の医療保険局による一元管理で接種が行われました.
接種優先順位として乳幼児,老人,妊婦,子供と感染リスクの高い順に接種の召喚状が届けられました.


【写真:ワクチン接種の案内状の
裏面が接種申し込み書.】
接種は地域ごとに設置された接種センターで行われ,当初は混雑してずいぶん待たされたとよく聞かれましたが,今現在に至って接種率が国民の一割ほどしかないとか,当初目論見で調達したワクチンのかなりの部分が余るということが報道されています.余剰分は他の国に供与とか売却とか言われると,この接種プログラム自体どれほど財政的にムダであったか,あるいはそのお金で他の保健政策がとれたのでは?というのはもちろん結果論にすぎませんが.

WHOの最高警戒レベル,パンデミックが宣言されましたが,SARSのように医療も成す術がなく多くの多くの人が亡くなるということにならなかったのは幸いです.それにしても多くの人がいち早くマスクで身を守った日本とは対照的にマスクもつけずワクチンでさえ遠慮したフランス人の心の内はどうだったのでしょう?感染症対策の祖,パスツールの国なのに.

【写真:ワクチンの名前がズラリ各社勢ぞろい.いずれも
日本からみれば是非が問われた「輸入ワクチン」】


2010/02/02(火) ichigo
No.3171 (フランス)

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