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ドイツ犬事情

ドイツ犬事情
大型犬を散歩する人

 動物愛護先進国と言われるドイツ。ペットは家族の一員と見なされ尊重されています。外を歩けばよく目にするのは飼い主について歩く犬の姿です。大型犬、小型犬問わず、バスや電車の中でも、大抵はお行儀よく静かに乗車しています。多くのレストランでも犬の同伴は可能です。私の友人の会社には、犬と一緒に出勤している人もいます。

 ここまで犬の姿が目立つのであるわけだから、当然ドイツで最も多くペットとして飼われている動物は犬かと思います。しかし、2016年に公表されたとあるデータによりますと、なんとナンバーワンは全体の27パーセントを占める猫でした。犬は2番目に多く21パーセント。それに魚、鳥が続きます。


 ドイツには犬税(Hundesteuer)という、犬の頭数に応じて飼い主に課せられる税金があります。税金の金額は市町村により異なり、ちなみに私の住むザールブリュッケンでは1頭目は年間120ユーロ、2頭目からは年間168ユーロとなり、頭数が多いほど割高になります。犬税の発生しない市町村もあるようです。なお、犬以外のペットには税金は発生しません。この犬税は、無責任な飼い主対策としての目的もあると聞きました。

 犬を飼う際のルールも細かく法律で定められており(例えば生後8週間を満たない子犬を母犬と引き離すことを禁じたり、リードの長さや、犬の社会性を養うための細かな規定)、犬と人間が平和に共存できる環境を追求しているようです。

 犬を人間のパートナーとして尊重した施策は、非常に感心します。思い切り走り回れる自然にも恵まれ、ドイツの犬は心なしか生き生きしているように見えます。ただ残念なことが一つ。犬のいわゆる「落としもの」はそこら中にあります。飼い主にはその辺にも気を配って欲しいものです。


2017年05月30日(火) written by モチヅキカズミ from (ドイツ)
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