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ドイツの社会 富裕層はさらに豊かに、下層はさらに貧しくなる現象

ドイツの社会 富裕層はさらに豊かに、下層はさらに貧しくなる現象

 ドイツで最近の話題の記事というと、富裕層はさらに豊かに、下層の人々は貧しくなるという社会現象が、近年、さらにエスカレートしていると報告されています。ドイツでは相続税や固定資産全である資産課税が特に低いとされていますが、そのためか資産を持てば、または相続すれば、税金も他国に比べるとそれらの相続税も定額であるので、それを投資してさらに裕福になる。または親がアカデミック(大学卒)家庭出身であれば、彼らの子供も自然と就職に必要な教養や資格、大学卒資格を得ることはもちろん、その後のキャリアにも影響し、結果的に収入も多い、という好循環な社会。このような家庭出身者、高学歴を持つ人たちは富裕層や中間層になるという現象は、どこの国でも言えることかもしれません。

 ドイツ政府では、さらなるドイツ社会繁栄のため、子供たちへの学校教育、資格所得、大学進学などにかなりを入れているのですが、これから急激に増加した移民のための総合教育にもさらに力をいれなくてはならないため、これから将来どうなるのか、不安なのが正直なところです。また、富裕層や中間層は、下層の人々に比べて病気をしにくく、長生きするという、平均でいうと10年もの差があるという統計も出てきたのです。

 確かに、東ドイツ出身者と西ドイツ出身者と各国からのもともとの移民たちが国際的に暮らす、いわゆる少々複雑な環境にあるベルリンの旧東地区であるミッテに住んでいますが、富裕層と下層のその格差はあるな、と気がつかされます。一般的に、東ドイツ出身者や移民家庭は、社会保障に頼っていたり、低収入である下層の人々の割合が多く、さらにベルリンの家賃の急激な高騰により、引越しをせざるを得ない家庭も多くなってきています。フランスやイギリスなどの他ヨーロッパからやってきた恵まれた生活を送っている家庭と、いわゆる東ヨーロッパやアフリカやアラブ諸国からの移民の家庭の生活水準や生活環境の格差もあり。

 子供の教育にもそれらの環境が十分影響しており、富裕層の子供たちはインターナショナルスクールに通うケースも多く、中学校・高校によっては移民の子供が8割以上を占める学校やドイツ人の子供が8割以上通う学校があり、前者の学校のドイツ大学入試(アビトゥーア)の偏差値が低く、後者の学校の偏差値がよいという、ベルリン市内の学校も格差が激しいのが現状です。



2016年03月22日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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