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カナダで図書館を利用する

カナダで図書館を利用する
バンクーバー公立図書館の
メイン・ブランチ

 2月も後半になり、相も変わらず連日雨模様のバンクーバー地方。去年の12月頃にちらほら雪が舞ったのを最後に、結局、雪は降らず仕舞いで冬を終える事になりそうです。気温も10度近い日々が続いている為、バンクーバーの至る所で早咲きの桜が開花し始めました。バンクーバーのもう、すっかり春のようです。

 さて、そんな雨ばかりの日々が続くと外に出るのも億劫になり、ついつい家に篭ってしてしまうのが『読書』。カナダ西海岸地方は夏以外は雨ばかりの地域なせいか、読書好きの人がかなり多いように思います。まあこれは天候に関係なく「好きな人は好き」という事なのでしょうが、カナダの図書館は連日、老若男女で大盛況しています。というわけで、今回はカナダの図書館について御紹介したいと思います。

 カナダには各都市ごとに公共図書館が幾つも存在し、バンクーバー大都市圏を構成する21地区だけでも図書館が60箇所あります。面積的に近い東京都内には53箇所の公立図書館(私立は除く)がありますが、バンクーバー大都市圏の人口は東京都の人口の5分の一以下である事を考えると、カナダでは如何に図書館を利用する人が多いかをお分かり頂けると思います。


カナダで図書館を利用する
上が「バンクーバー公立図書館」のカード、
下が「フレイザー・バレー地域図書館」のカード

 さて、カナダで図書館を利用する方法ですが、まずは会員証を作らなくてはいけません。これは自分が住む地域の図書館であれば無料で作れます(要身分証)。これはワーホリといった短期滞在者でも作る事ができます。例えば、バンクーバー市内在住であればバンクーバー公立図書館(市内に22箇所あり)の会員証を作ることになるわけですが、その際に『InterLINK』という制度に申し込めば、InterLinkに加盟しているその他の市(ほぼバンクーバー大都市圏全域)の公立図書館でも本を借りたり、返却したりする事ができます。これなら各市ごとにカードを作る必要がなく、一枚のカードで色々な市の図書館を巡る事が出来るのでお奨めです。
 カナダの図書館にはリクエスト制度があり、自分が読みたい本やDVDを図書館が扱っていなかった場合、図書館にリクエストすれば図書館がそれを取り寄せ、届いた際にメールでお知らせしてくれます。読みたかった本や観たかったDVDを誰かが先に借りてしまっている場合も同様で、その旨を図書館にリクエストすれば、先に本やDVDを借りている人が「本&DVDの貸し出し延長」が出来ないようネットで処置してくれます。この「貸し出し延長」ですが、これは最大貸し出し期間である3週間の間に本が読みきれない場合、ネットを通して期間の延長をする事ができる制度です。大抵の場合は延長ができますが、先述の通り、誰かがその本をリクエストしている場合に限っては延長する事は出来ません。それでも延滞した場合は延滞料金が発生するので気をつけたいものです。そして何十冊借りても無料なので、借り過ぎにも注意しなくてはいけません。自分が読める範囲で借りることをお薦めします。

カナダで図書館を利用する
サレー公立図書館のメイン・ブランチ。
この時は平日の開館時だったので人はまだら

 私が図書館に行く時、館内はいつも幅広い世代の人達で賑わっています。勉強をする学生達、静かに本を読むお年寄り達、夢中になって本を読む子供達、本当に世代は様々です。カナダの図書館では定期的にブックセールや子供向けのイベントも行っており、かなりオープンな感じです。カフェも併設されているので、時間を潰したい時に行くのもお奨めです。

2016年02月23日(火) written by Saori from (カナダ)
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