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エコなドイツ

エコなドイツ
左から一般ごみ、古紙、ビオゴミ

 エコ先進国として広く知られているドイツ。利便性を追求した日本の暮らしに慣れていると、時に不便に感じる場面も往々にしてあります。
例えばゴミ出し。自治体によってゴミ収集の頻度や方法は異なりますが、私が東京に暮らしているときは、燃えるゴミの日は週に2回、燃えないゴミの日はおよそ隔週1回あったと記憶しています。

 地域によって多少ルールは異なりますが、ドイツにおけるゴミの収集頻度は日本に比べかなり少ないです。まず、日本で言う燃えるゴミの類は隔週に1回のみ。基本的に、各建物(アパートや一般家屋)の外には大きなゴミ箱が置いてあり、そこに日々出たゴミを集めておき、決まった収集日前日にそのゴミ箱を道路脇に出しておきます。翌朝、ゴミ収集車が収集してくれます。近年、猛暑の夏が続いていますが、ゴミ箱をうっかり開けっ放しにしておいたことによる悲惨な話も耳にします。

エコなドイツ
リサイクリゴミ収集当日。
黄色いゴミ袋が集まります

 次にプラスチックなどのリサイクルゴミ。日本ではいわゆる燃えないゴミに相当すると思います。これは月1のみ。ゴミ袋は、必ず指定の黄色いゴミ袋に入れて捨てなければなりません。このゴミ袋は店で買えるわけではなく、市民センターや委託されているお店など(私の地域では雑貨屋とパン屋)まで行って、名前と住所を記載して手に入れる必要があります。ちなみに無料。
古紙は月1回。こちらも専用の大きなゴミ箱にまとめておき、収集日前に家の前に出しておきます。ビオゴミといって、生ごみ専用のゴミ箱もあります。
国や地域としてのエコ意識は高いと思いますが、住人すべてがそうかといえば決してそうとは言えません。集合住宅では収集用のゴミ箱は共有するのが普通なのですが、ゴミを出そうとゴミ箱を開けてみると、時にあきれるようなゴミの出し方をしている人もいますし。

 それから、これはドイツだけではありませんが、スーパーや雑貨店で袋がついてこないのはもはや当然のことです。デパートでは袋にこそ入れてくれますが日本のようなきめ細かな包装はしてくれません。日本に行ったことがあるドイツ人が言っていました。「日本の過剰包装を見たら、ドイツ緑の党の党員はショックで気絶するよ」
それでも先日、ドイツにおける無駄な梱包・包装の問題をテーマとしたテレビ番組がやっていましたから、社会としてのエコ志向はまだまだ高まりの余地はあるようです。


2016年01月12日(火) written by モチヅキカズミ from (ドイツ)
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