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お城で和太鼓の夕べ

お城で和太鼓の夕べ
騎士とサムライの甲冑

 私の住む町から車を40分ほど国境を越えて車を走らせた小さなフランスの村にあるお城で、ヨーロッパの騎士と日本のサムライに関する展示があり、夕方はお城の庭で日本からやってきた和太鼓グループによるショーがあるというので行ってきました。


お城で和太鼓の夕べ
美しい兜

 畑に囲まれる村を見渡すように丘の上に建つマールブルック城(Chateau de Malbrouck)の中は、狭いながらも博物館として改装されており、古いお城の内装とモダンな展示施設のコントラストがとてもおもしろいと感じました。まずは展示物をみようと城内博物館へ。閉館ぎりぎりにも関わらず、多くのフランス人たちが熱心に展示物をみていました。騎士道と武士道に関する様々な展示物の中でも特に人気だったのはやはり戦国武士の甲冑。美しく威厳ある日本のサムライの防具を、みなこぞって写真に収めていました。西洋のお城に置かれた日本の工芸品たちは、日本で見るのとは違った、どこかエキセントリックな魅力を放っていました。

お城で和太鼓の夕べ
和太鼓の演奏。素晴らしかった!

 その後、庭で催される和太鼓のショーを見るために、芝生で場所取り。こちらも多くの人々がすでに座り込んで日本からはるばるやってきた和太鼓奏者たちの登場を待ち構えていました。いよいよ和太鼓の演奏が始まると、みな地面から鳴り響くような迫力ある和太鼓の音と、軽やかでエネルギッシュな奏者たちの動き、そして「セイヤ!」「よぉ!」などと奏者たちが威勢よく発する珍しい日本風の合いの手にくぎ付けとなっているようでした。私も、故郷の夏祭りを思い出しました。奏者のみなさんによるフランス語の挨拶のサービスもあり、会場は大盛り上がり。終盤は太鼓に合わせて観客が手拍子をしたり、演奏者の指導により観客も一緒となって合いの手を入れたり、会場一体となり楽しめました。最後はスタンディングオベーション、そして握手を求める人々でいっぱいでした。

お城で和太鼓の夕べ
観客は大盛り上がり

 海外で日本文化がこのように現地の人々を魅了させるとは、日本人としてとてもうれしい気持ちになったのと同時に私自身も改めて日本文化について学び、さらに興味を持つことにつながりました。
ヨーロッパのお城で、サムライについて知り、和太鼓演奏を楽しむ夏の夕べ。なんとも貴重で素敵な体験でした。

2015年07月28日(火) written by モチヅキカズミ from (ドイツ)
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