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ドイツの自転車事情

ドイツの自転車事情
森の中を駆け抜ける人。
出勤中かと思われます。

 憂鬱な雨の日々に区切りをつけ、再び爽快な初夏の青空が戻ってきたここドイツ南西部です。寒い冬にはひとけもまばらだったいつもの散歩道には、ビアガーデンがオープンし、青空のもとビールを楽しむ人々や、ジョギング、カヌー、ローラーブレードなど様々な屋外スポーツを楽しむ人々の姿が見られます。
このような季節、サイクリングはドイツ人の中でも人気のアクティビティの一つ。ちょっとした移動手段として自転車を利用している人もいるでしょうが、ここではサイクリング用ウエアやヘルメットに身を包んだ本格的なサイクリストたちの姿も目立つのです。実は、日本におけるいわゆる「ママチャリ」はあまりドイツでは見かけません。
それよりも、ロードバイク型のほうが人気のようです。また、自動車の代わり自転車でオフィスまでかなりの距離を通勤するビジネスマンたちの姿もめずらしくありません。


ドイツの自転車事情
赤に塗られた部分は
自転車専用レーン

 ドイツで自転車が老若男女の間で人気の移動手段またはスポーツとして普及している理由として、環境に配慮したエコ精神や公共交通機関が大都市ほど発達していないということのほかに、自転車のために交通整備がきちんとされていることが大きく起因していると思います。








ドイツの自転車事情
一見すべて歩道かと思われても
この通り標識が。

 例えば、一般道路では、車道、歩道に加えて自転車専用レーンが敷かれている場所がかなり多いです。また、一見すべてが歩道だと思われる石畳の場所でも、時々真ん中に線が引かれて、左は自転車、右は歩行者専用という風に仕切られている場合もあります。うっかり気づかず、自転車側を歩いていたら後ろからけたたましくベルを鳴らされたり怒られたりすることもありますのでご注意を。車道や歩道を自由に行き来する日本の自転車マナーを考えたら、ドイツは歩行者にとってもサイクリストにとってもずっと安全だと思います。また、バスや電車は、自転車と一緒に乗車することができます。日本に比べ車内が広いのもありますし、それほど自転車が市民権を得ているとも言えます。

ドイツの自転車事情
"SaarRadland" Saarland州の
自転車(Rad)ツアーマップです。

 サイクリスト用のロードマップや旅の本も、豊富に売られています。サイクリング用のルートも整備されており、道端には自転車ツアーマップが掲げられたりして、自転車での旅情を掻き立てられてしまいます。そうでなくても、こんなに美しい森の中の道を、自転車で駆け抜けたいと思ってしまいます。

2015年06月30日(火) written by モチヅキカズミ from (ドイツ)
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