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冷凍食品に頼るドイツ人

冷凍食品に頼るドイツ人
イグロの冷凍食品シリーズの一部

 ドイツでもオーガニック、健康食品、地元物産利用がブームでありますが、まだまだ冷凍食品に頼っているドイツ人も実際は多いようです。すべての食事を冷凍食品から利用するのではなくとも、旬の時期が短い野菜が多いドイツでは、さまざまな野菜を一年中使用できる、調理時間が短縮できるという理由から、栄養面では新鮮な野菜よりはビタミンは少なくなってしまうという知識を持っているドイツ人でも、冷凍食品を上手に活用しているようです。

 さて、先日あるテレビの討論番組では、冷凍食品についてがテーマでした。出演していたのは、多くの冷凍食品を販売している大手メーカーのイグロの社長やドイツの料理番組のスター料理人、国民の栄養管理を行うドイツの厚生省の大臣などが冷凍食品について討論。スター料理人としては、どうして冷凍食品を使わなければいけないのか、栄養価も低いし、味もよくない、国民にはもっと旬の野菜で調理してほしい、と主張。それに対してイグロの社長は、ドイツでは仕事に追われている女性、単身者が多く、特に平日はゆっくりと調理する時間がないのが現状、また調理するにしても調理時間を短縮することができるので、冷凍食品が利用されているのではないか、そういう消費者の手助けをしたいという意見で、対立。

 ドイツでは海があまりないので、なかなか新鮮な魚が手に入りませんが、冷凍魚食品も多く販売しているイグロ社、実は、中国から輸入した魚を解凍し、それをもう一度冷凍して販売しているというイグロ工場の実態がビデオで公表されました。ドイツでも、中国から冷凍でたくさんの食品が輸入されていますが、食品の評判はあまりよくないので、消費者もショックであったことでしょう。昨年夏にも、ベルリンの学校給食で使用された中国から輸入された冷凍イチゴが原因で子供たちが食中毒になるとスキャンダルもあったばかり。


 典型的ドイツ人は、住居と旅行にお金をかけますが、食事にはお金をかけないことで有名ですが、確かにドイツで生活しているとそうだなと感じることも多いですが、みなさんそれぞれ年収も、ライフスタイルも違いますが、ここ最近は時間がなくても頻繁に調理をして、おいしい栄養価の高い食事摂取することにこだわる人が多くなってきたように感じています。



2014年09月09日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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