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保存と革新のせめぎ合い 〜 フランスワーキングホリデー

保存と革新のせめぎ合い 〜 フランスワーキングホリデー 1 ワーキングホリデー通信
ヴァンドーム広場の工事カバー
 世界中の人々を魅了し続けるパリ。
かねてよりこちらのブログでも、歴史が感じられ、均整のとれた石造りの建物の素晴らしさが賛美されてきましたが、その美しい街並みを保つためには厳しい規制とメンテナンス、そして何よりもパリ市民の公共物と美に関する高い意識が欠かせません。
今回は景観に関するエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
保存と革新のせめぎ合い 〜 フランスワーキングホリデー 2 ワーキングホリデー通信
アーティストとコラボレーションしたパンテオン
 私が住むごく平凡なアパルトマンのような一般住宅ですら、長期間外壁補修を怠ると行政から指導が入るそうで、現在絶賛工事中。
歴史的に重要とされる区域では更に事情が厳しく、改装中の建物を覆うカバー表面にも目が光らされます。先日、17世紀からの建物がひしめくマレ地区はヴォージュ広場に面する館の、アップル社広告が大きく印刷されたカバーに、景観を損ねるという理由でクレームがつきました。こういった事例に対して、ヴァンドーム広場のように完成図のトロンプルイユを印刷したカバーを利用する企業や団体も見受けられます。
保存と革新のせめぎ合い 〜 フランスワーキングホリデー 3 ワーキングホリデー通信
パンテオン内部のトロンプルイユ
 画期的なケースは、長期修復中のパンテオン。カルチェ・ラタンを見守る大きなドームに純白のカバーがかけられていますが、アーティストのJR氏とコラボレーションし、一般フランス人のポートレート写真をコラージュした作品ともなっています。偉人が眠る霊廟に、自分も参加できるなんて! と多くのフランス人が駆けつけ、ドームを始め内部も顔・顔・顔…ユニークなアイディアは大成功と言えるでしょう。他にも天井の修復箇所にもトロンプルイユを用いる等、気を使っています。
保存と革新のせめぎ合い 〜 フランスワーキングホリデー 4 ワーキングホリデー通信
近年注目度アップのグラフィティ
 上記のJR氏のような路上でのアート活動や、単なる落書きのレベルを超えたグラフィティは近年徐々に市民権を得てきました。勿論悪質な落書きは違法ですが、「笑う猫」や「インベーダー」は作品と見なされて街角ですっかりお馴染みの存在となり、パリのストリートアートを巡るアプリもあります。しかし行政とのイタチごっこは続き、この前見かけた面白いグラフィティが、次に通りかかった時跡形もなく消されていたということもあり、正に一期一会ですね。
 
 こうして古いものを大事に守り残していくと同時に、新しいものを受け入れ生み出していこうとするバランスを取りながら、パリの魅力はこれからも更新され続けていくのでしょう。
2014年06月27日(金) written by AyumiN from (フランス)
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