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ドイツのベストセラー小説

ドイツのベストセラー小説

 2012年に出版された、ティムール・ヴェルメシュ作「Er ist wieder da」(彼が再びそこに)が、ドイツではベストセラーとなり、世界38ヶ国で翻訳されており、既に読まれた方もいらっしゃるかもしれません。
日本にも今年上陸したようで、最近手に入れることができましたので、改めて紹介を。

邦題では、「帰ってきたヒトラー」となっており、タイトルの通り、現代に蘇ったナチス時代のアドルフ・ヒトラーが巻き起こす爆笑騒動の連続を描いたもの。
そしてナチ党による権力掌握が行われた1933年にちなんで、価格は19.33Euro。

タイトルからすれば、過去の暗く悲しい時代を連想してしまいますが、内容は、自殺したとされるヒトラーが、直前の記憶を失ったままベルリンで目覚めるところからスタートし、周りには彼の発言がブラックジョークだと解釈され、テレビのコメディ番組に出演したのをきっかけに、人気者になっていくというコミカルなストーリー。

もちろんドイツではナチスを連想させる主張は禁止されています。
何ともタイトルがタイトルだけに、重い内容かと思いきや、読み進めていくと、意外なほどあっという間に上巻を完読。
ナチズムの新聞やマスコミのメディア戦略、はたまた彼が出演した番組がYoutubeにupされるなど、現代と過去を巧みに描き、固くならずにスーッと読めてしまうのかもしれません。

今後は映画化もされるようで、どんな内容になるか、見守りたいところです。



関連図書
帰ってきたヒトラー 上 (河出書房新社)
帰ってきたヒトラー 下 (河出書房新社)
Er ist wieder da: Der Roman (Eichborn Verlag)
2014年06月24日(火) written by Adler from (ドイツ)
Comment(1)


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この記事へのコメント

ひまわり 2014/06/28/02:13
はじめまして

いつも楽しく拝見させてもらっています
面白そうな本ですね
私は読書が大好きなのですが、最近外国文学に興味があって色々読んでみたいと思っていたところなんです
なのでこのように現地のお勧めの本を紹介して下さるのはとても嬉しいです
ぜひこれからも面白い本があれば紹介していただけたらと思います
この本も読んでみます



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