フィレンツェから日帰り旅行１　世界遺産の町シエナ | イタリア

世界一美しいと言われるカンポ広場。

フィレンツェに宿をとって観光の拠点とされる方も多いと思いますが、そこから簡単にアクセスでき、美しい田園風景で知られるトスカーナ州の人気の町、そして町ごと世界遺産の中世都市シエナをご紹介しましょう。
フィレンツェから電車でも行くことが出来ますが、シエナに行く場合にはサンタ・マリア・ノヴェッラ駅の、向かって左側に長距離バス・ターミナルがありますので、そこからSITA社の青いバスに乗って行くのが一番ラクだと思います。

シエナ市庁舎からトスカーナの風景を楽しむ。

　１時間に２本ほど出ていて、片道7ユーロ80セントです（2014年5月現在）切符は当日でも買えますが、シーズン中などは混んでいて長蛇の列なので前日までに買っておくといいかもしれません。乗車時にバスの中で打刻するだけですので簡単。
さて、バスで約1時間の旅。車窓も、なだらかな丘陵地帯にブドウ畑やオリーブ畑が広がり、トスカーナに来た喜びを感じることができます。

イタリア屈指の美しさ！シエナ大聖堂。

　シエナのグラムシ広場に到着し、人の流れに沿って中心部のほうへゆっくり散策してみましょう。
シエナの起源は、なんと紀元前8世紀頃のエトルリア時代にまでさかのぼるそうです！まずは観光名所のカンポ広場へ。
自然の地形を生かしたカンポ広場は，世界で最も美しい広場とも言われ、多くの人々を魅了していますが、お天気の良い日などは多くの観光客で埋め尽くされ、人、人、また人・・・
そこで一番の威光を放っているのが高さ102mマンジャの塔。もしも体力が残っていれば、階段で上がれますのでシエナの絶景をお楽しみくださいね。

その次は赤い煉瓦の町シエナにこつ然と現れる白い大理石の大聖堂。ロマネスク様式と、ゴシック様式のファザードを持つ、イタリア内でも屈指の美しさを誇る大聖堂です。
中に一歩入れば、ただ感嘆の声が上がるのみ。大聖堂の身廊は白と黒の大理石の象嵌による横縞模様で、とても印象的。また床の象嵌も美しく、ついつい立ち止まって眺めてしまいます。

黒と白の大理石の象嵌が印象的な身廊。

　その他、ピウス２世など、ローマ教皇を輩出したピッコロミニ家が所蔵していた蔵書を保管している図書館も併設されており、そこも一見の価値あり。
色あざやかなピントゥリッキオのフレスコ壁画に圧倒されます。このデザイン、あの巨匠ラファエロも手伝った可能性があるのだとか・・・大聖堂の中も美術館のようなシエナの町。
是非フィレンツェからの日帰り旅を楽しんでみてくださいね。