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201310085210

『VIFF; バンクーバー国際映画祭』 開幕

『VIFF; バンクーバー国際映画祭』 開幕
バンクーバー国際映画祭が今年も開幕!
(VIFF HPより)
 10月に入って一気に気温が下がったバンクーバー。今は「季節の変わり目」という事もあり、9月の終わりにはしっかり風邪を引いてしまった私。あんなに酷い風邪は数年ぶりで、久しぶりに数日寝込んでしまいました。皆さんも、風邪にはどうぞお気をつけ下さい。さて、ちょうど私が風邪で寝込んでいた頃にバンクーバーで毎年開催されるバンクーバー国際映画祭『Vancouver International Film Festival(通称:VIFF)』が開幕しました。私も先週、日本からの出品作を観賞してきたので今回はそのお話をしたいと思います。
『VIFF; バンクーバー国際映画祭』 開幕
今年のVIFFで上映される是枝監督作
『そして父になる』(VIFF HPより)
 VIFFに関しては二年前の記事『バンクーバー国際映画祭』でご紹介した事があります。今年で32回目となる当映画祭、今年は9月26日から10月11日まで開催されます。今年は世界70ヶ国から合計340作品が参加し、ダウンタウンにある9つの会場を使って連日上映されます。上映回数は期間中だけで500回にも及ぶというのですから、凄いですね。平日もなのですが、週末になると特にお目当ての映画を観るためにやって来た人々で上映会場前には数百メートルに及ぶ長蛇の列が出来上がります。これもまた、この時期ならではの“バンクーバーの秋の光景の一つ”といえるかもしれませんね。
 さて、VIFFには毎年日本からも数本の出品作があるのですが、今年はその数本の出品作の中に是枝裕和監督作品『そして父になる』が含まれていました。私が知っている是枝監督作品といえば『幻の光』と『誰もしらない』のみ。でも両作が国内外で高評価を得たことは知っていたし、『そして父になる』も今年のカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した作品とのことだったので(福山雅治を大スクリーンで観たい、という煩悩も少しあり 笑)、以前から「是非とも観たい!」と思っていました。それが今年のVIFFでも上映されると知り、早速チケットをネット購入し、VIFF恒例の長蛇の列に並んで観て来ました。

 会場はあっと言う間に満席!客層は日本人を多々含む東洋人層7割、白人層3割といった感じだったように思います。映画の内容は「新生児取り違え」というテーマなだけに全面シリアス路線で貫くのかと思いきや、意外にもコミカルなシーンが多々含まれ、会場では何度も笑いが起っていました。コミカルなシーンを多く取り入れる事で映画全体が重くなり過ぎず、かといって薄っぺらくもなく、観ている人達に「親子の愛とは何か」と考えさせる、絶妙な演出と脚本で出来あがった素晴らしい作品でした(演じる役者陣が本当に素晴らしかった!)。上映中は笑い声と涙をすする音、そして上映後は拍手の嵐。とても良い日本の作品をバンクーバーのシアターで観る事が出来て、とても嬉しかったです。

 VIFFは今週金曜日まで開催されますので、お近くにお住まいの方は是非。VIFFはまだ開催中なのに、今から来年のVIFFが楽しみな私なのでした。



●Vancouver International Film Festival(VIFF)●

http://www.viff.org/
2013年10月08日(火) written by Saori from (カナダ)
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