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カナダ/ブリティッシュ・コロンビア州の医療保険事情 〜 カナダワーキングホリデー

 3月も半ばに差し掛かり、すっかり気候が春っぽくなってきたバンクーバー。連日の気温は日中で7℃前後で、ここ数日は快晴で気温が一気に上がった事もあり、山桜のつぼみが濃いピンクの花びらへとほころび始めました。バンクーバーの春はもう、すぐそこです。

 さて今回は私が先日経験した「外科手術」も含めた「カナダの医療保険事情」についてお話したいと思います。私が住むブリティッシュ・コロンビア州には『MSP(Medical Service Plan)』という日本の国民健康保険に似た医療保険制度があります。これは『BCメディカル』とも呼ばれています。カナダ市民&移民は無条件でこの健康保険に加入出来るのですが、学生ビザや就労ビザの人でもBC州に6ヶ月以上滞在するのであれば申請する事が出来ます。但し、申請期間は3ヶ月にも及び、申請期間中は保険は利用できません。なのでその期間中は保険会社の健康保険に加入する必要があります。ワーホリビザの人も加入可能ですが、前述の待機期間3ヶ月間に加え、


・最低6ヶ月以上の就労(ワーホリ)ビザを有すること
・最低6ヶ月間はBC州内に滞在すること
・1週間につき、最低18時間以上の就労時間を有すること


の三ヶ条がワーホリビザ所有者のMSP加入の条件となります。


 MSPに加入すると「ケアカード」と呼ばれるカードサイズの健康保険証がもらえます。これさえあれば、保険でカバーされるクリニックや病院での治療に関しては治療費が“全額カバー”となるので、無料で受診・治療を受けることが出来ます(これには妊娠中検診・出産・帝王切開・入院費等も含まれます)。“無料”といっても、もちろん保険料は毎月支払うのですが、この保険料というのも非常に安いんです。


(保険料の月額)

・単身者=$66.50
・夫婦=$120.50
・(3人以上の)家族=$133.00


 このように、かなり良心的。高い保険料を払っているのに何割かは自己負担しなくてはならない日本とは異なり、自己負担ゼロで受診できるのはかなり助かります。国民健康保険制度が崩壊しているアメリカの人々が聞いても、非常に羨ましく思う保険制度だと思います。

 但し、良い事ばかりでもありません。このMSP、日本の健康保険では当たり前にカバーされている「歯科」「眼科」「処方箋薬」等がカバーされません。なので歯科に掛からなくてはならなくなった場合、状態にもよりますが一度の受診で$100〜$500は支払わなくてはなりません。なのでカナダでは小さい頃から頻繁に歯のクリーニングに通う事で虫歯を素から防ぐ「予防医療」が奨められています。眼科も基本検査等で$100ほどの出費となります。MSPでカバーされないこれらの医療・処方箋薬をカバーするには、MSPとは別途で保険会社の保険に加入する必要があります。個人加入という方法もありますし、勤めている会社が加入している健康保険会社の保険を利用する事も出来ます。この場合は給料から保険料が毎月天引きとなります。

 ちなみに冒頭でもお話したのですが、先日、軽い外科手術を受けてきました。脚に出来た下肢静脈瘤を除去する手術だったのですが、これも保険でカバーされため、その場で手術費用を支払う必要もありませんでした。時間としては1時間ほどで、その日に帰宅。入院期間に関しても、カナダと日本は大きく異なります。軽い外科手術であればその日に帰宅が殆どで、一泊入院も殆ど無し。出産も普通分娩であれば翌日〜2日後に退院が当たり前で、日本では2週間入院となる帝王切開ですら最長4日間の入院が通常です。これは入院費用もカバー対象となっているため「あまり長居はさせられない」という事情もあるからなのだと思います。
 
 健康保険の「充実度」はその国や州の「豊かさ」を表すと思うんですが、BC州に関しては今現在に関しては余り「先行きが明るい」とは思えない現状。このBC州の保険制度が、近い将来不便な物にならない事を願うばかりです。

2013年03月12日(火) written by Saori from (カナダ)
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