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デンマークではお酒は断れない?

デンマークではお酒は断れない?

デンマークは北欧の中でもかなりアルコール文化が浸透しています。一人当たりのアルコール消費量は他の北欧に比べて断トツのトップで、世界的に見てもかなり多いと言われます。
デンマークでは飲酒は16歳から(!)OK、スーパーへ行けばコーラよりビールの方が安かったりするので、若者がどんどんアルコールへ溺れてしまう傾向が強いのが問題視されています。ティーンエイジャーの浴びるような飲みっぷり、なんとなく日本の成人式を思い出すのは私だけ?
ここではパーティー=お酒なので、お酒が好きな人には天国ですね。ただ、これだけ飲む文化が定着しているデンマーク、逆にお酒が全く飲めない人には少ししんどいかもしれません。というのも、デンマークでは『お酒が飲めない(自主的に飲まない)人』はかなり異質と取られるから。

とある新聞記事で、お酒いりません=タブー化している、というものを読みました。デンマークでは飲み会、パーティーの文化が対人関係を円滑に保つ上でとても重要な働きをしているので、お酒を飲まない=人付き合いが悪いと見なされて蚊帳の外になってしまう傾向が強いのだとか。
まあそれは日本でも若干ありますが、日本では体質的に飲めないという人の存在が認知されているので『お酒弱いから飲めない』という言い訳が通用しますよね。でもデンマークでは『お酒が体質的に飲めない』という概念があまりないので、飲まない、飲めないという選択が受け入れがたいようです。

この新聞によればデンマーク人でお酒を一切飲まない人の割合は全体の7%。この中に宗教的な理由でお酒を飲まない人の割合がどれだけ含まれているかはわからないのですが、いわゆる一般的なデンマーク人で7%という数字はかなり少ないと見て良いと思います。私は個人的にお酒が体質的に飲めない、あるいは自主的に飲まないデンマーク人を知りません。

飲まない場合どういう理由なら受け入れられるかというアンケートでは、一番多いのが『車を運転するから』というのが94%のデンマーク人で許容範囲。驚いたことにこれは『妊娠しているから』の88%を上回っているということ。逆に考えれば、12%のデンマーク人は『妊娠は禁酒の理由にならない』と考えていると言えます…。『体に悪いから』という理由を受け入れる人は52%。『味が嫌い』『酒が好きではない』というのは飲まない理由になるとすら考えない人が多いようで、理由にも挙げられていませんでした。

私自身も実はあまりお酒に強くなく、炭酸が嫌いなのでビールはおろかコーラすら飲まないんで初めは珍しがられますが、今では受け入れられるようになりました。ワインや日本酒であればたしなむ程度に飲めるので家族でのパーティーなどの時はいいのですが、若い人向けのひたすらビールだけを飲むようなパーティーは全く無理です。

フォルケホイスコーレなどでは毎晩のように飲み会があるらしいので(若い人が多いのでそりゃそうですけど)それでお酒が飲めない、となると少しキツいんじゃないかなあ、と思ったりします。
なのでワーホリでフォルケを考えている人は、今以上にお酒に強くなっておいた方が楽しめるかもしれませんね。
2013年03月01日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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