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新設された休日『家族の日(Family Day)』

 先週のバンクーバーは雨の日と晴れの日が半々で、丁度いい感じの一週間でした。カナダ東部は現在、近年稀に見る豪雪に見舞われているそうですが、バンクーバーがあるカナダ西部沿岸地方は元々冬でも気候が温暖で雪が殆ど降らないため、今回の豪雪被害には遭っていません。雪に関しては去年の12月後半に雪がハラハラと舞ったのを最後に、今現在まで全くお目に掛かっていない状態。連日の平均気温も6℃前後で、BC州に関しては「春はもうすぐそこ」といった感じになっています。

 さて話はガラリと変わるのですが、先週末はBC州に今年から新たに新設された市民の休日『家族の日(Family Day)』によって3連休となりました。ただし、これは“カナダ全体の休日”ではなく、ケベック州、ノバスコシア州、ニューファウンドランド州、ユーコン/ノースウェスト/ヌノブト準州といった州ではこの休日は制定されていません。また、BC州よりも以前からこの休日が制定されていたその他の州では、『家族の日』は“2月の第三月曜日”なのに対し、BC州では“2月の第二月曜日”となっています。このような“休日の有無”、そして“その日付の違い”が生じる理由は、カナダは各州毎に州政府があり、州によって法律も異なるためです。BC州に関しては、州政府が「人々から意見を聞いた上で他州とは異なる週曜日に『家族の日』を設定した」との事なんですが、そんなのは初耳だったので「ランダムに選んだ人々からの意見をまとめて決定した」という事なのでしょうね。

 そもそも『家族の日』とは何なのでしょうか?この休日を最も早く導入したのはお隣のアルバータ州で、最初に実施されたのは1990年。当時のアルバータ州副知事ヘレン・ハンリーの助言を基に、知事のドン・ゲッティが「全てのアルバータ州民にとって“家族のために時間を費やす”という事は重要であり、この休日は“家族の価値の重要性”を強調する日になる」と宣言し、施行に至りました。アルバータ州のお隣のサスカチュワン州もそれに続いて2007年に『家族の日』を制定し、2008年にはオンタリオ州、2013年にブリティッシュ・コロンビア州が続きました。またノバスコシア州も名前こそ違いますが同様の日として2007年に“マニトバ州の父”と称されるメティス・リーダー、ルイ・リエルの名を冠した『ルイ・リエル・デー( Louis Riel Day)』を制定。『赤毛のアン』でお馴染みのプリンス・エドワード・アイランド州も同様の日として2009年に『島民の日(Islander Day)』を制定しています。

 ブリティッシュ・コロンビア州に関しては今年が最初の『家族の日』だった事もあり「いきなり増えた休日に、いったい何をすればいいのやら」と戸惑う家族も多かったようです。各地でファミリー向けのイベントが開かれたものの、リストを見ていても精彩に欠ける感じがして「行ってみよう!」と思えるイベントが少なかったのが残念な点。でもこれも最初の年ならではの現象でしょう。来年からはもっと盛り上がってくる事を期待する次第です。
2013年02月12日(火) written by Saori from (カナダ)
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