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ドイツのビールカクテル

ドイツのドリンクといえば、ビールをまず一番に思い浮かべると思いますが、こちらにはビールカクテルなるたくさんの種類の、実は伝統的なビールカクテルもあります。例えば、第一次世界大戦前後にもうすでにあったといわれているラドラー。ラドラーを飲み始めたきっかけとなった有名な話があります。第一次大戦中でビール製造量が少なくなった時期、バイエルン地方のビアガーデンのオーナーが、サイクリング中に立ち寄った人たちに提供するビールが底をついてしまい、急遽レモネードを混ぜたというのが始まりらしいとも言われています。ラドラーはそれ以前にすでに飲まれていた、ともいわれていますが、その話が有名なラドラー誕生話となっています。

ラドラーは、元々は自転車に乗る人と言う意味で、自転車に乗っている人たちが好んで飲んだドリンクであったことからこう呼ばれているともいわれています。ビールとレモネードを混ぜたビールカクテルで、アルコール分がビールに比べて少なく、ほんのり甘くて飲みやすく、特に夏に好まれます。アルコール分が弱くて、ちょっと甘くて飲みやすいとなると、女性的な飲み物を思い浮かべるかと思いますが、こちらではグリルパーティーの時や暑い夏の日に、男性も好んで飲んでいます。
ビール大手各社から、必ず販売しているラドラーですが、最近はいちじくやサボテンフルーツリキュールとグレープフルーツジュースや、なしとジンジャージュースとビールをミックス、またはコーラとビールをミックスしたドリンクが人気。

カクテルのようにお家でも手軽にミックスできるとは思いますが、ビール瓶入りで手軽に買って飲む事が出来ます。このビールカクテル、ドイツ独自ののスラングもあったり、地方によって違う呼び方をしたりもします。
例えば、ビールとコーラのミックスは、重油のような色をしているからことから、ディーゼルと呼ばれたり、ビールとレモネードのミックスドリンクのことをバイエルン地方やドイツでは一般的にラドラーと呼びますが、ベルリンやブランデンブルク、北ザクセン地方ではポツダマーとか、略してポッツ、北ドイツ地方ではアルスターと呼ばれているよう。
また、アルスターはラインランド地方に行くと、オレンジレモネードにピルスナービールをミックスしたドリンクのことを呼ぶなど、なかなか奥が深いビールカクテルです。
2013年02月12日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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