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フェラーラのボルディーニ展

フェラーラのボルディーニ展
ボルディーニ展のポスター。
古都フェラーラといえば、ルネサンス期のイザベラ・デステ・マントヴァ侯爵夫人、そしてエステ家居城などが有名です。
そういえばルクレツィア・ボルジアもエステ家に嫁いでいますね。
現在15世紀後半に建てられたディアマンティ宮殿で開催中のG.ボルディーニの展覧会に行ってきました。

ボルディーニは1842年フェラーラで生まれ。
父親のアントニオ・ボルディーニも画家であり、子供の頃から絵画に親しんでいたようです。
16歳の頃にはすでに画家として自立しようと考えていたのでそのためにはフェラーラはあまりに田舎。
そこでフィレンツェへ行く事を決めました。

フェラーラのボルディーニ展
ディアマンテ宮殿の入り口
フィレンツェ移住の後、色々な芸術家たちとの交流を経て1870年今度はロンドンへ向かいます。
ここで肖像画家としての地位を確立し「写実主義」の基盤を築き、ありのままに当時の様子や人々の服装、アクセサリーなど、その人物の地位を表す重要な要素を丹念に描き、かつ彼の作風「優美さ」を表現した事が、彼の成功の一つであったのでしょう。
1871年からは拠点をパリに移し、増々活躍の場を広げます。
パリではドガ、ロートレック、マネなどとも交流があり、特にドガとは一緒に旅行へ行ったりと一番親交が厚かったようです。

フェラーラのボルディーニ展
ボルディーニの自画像
風景画も何点かあるのですが、彼の作品はやっぱり肖像画が一番素晴らしいと思いました。
なにより美しく優雅な当時の上流階級の人々、特に女性が本当に美しく描かれていて見ているだけでうっとりしてしまいます。
そんなボルディーニの作品を堪能できる展覧会は2013年1月13日までフェラーラのディアマンテ宮殿で開催中です。
2012年11月09日(金) written by Muchiko from (イタリア)
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