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201205254461

イタリア北部の地震状況

イタリア北部の地震状況
地震前と地震後の写真。
5月20日の朝4時3分。
ボローニャから北へ約30kmのサン・フェリーチェ・スル・パーナロ町でマグニチュード6の大きな地震がありました。
震源の深さは5.1 km。
地震の発生からおよそ1時間後にマグニチュード5の余震が発生し、さらに11時間後に震源のある地点でマグニチュード5.8の第二の余震が発生。
イタリア北部の地震状況
がれきに埋もれた車。
これまでに7人(5月22日時点)の方が亡くなり、負傷者は50人以上と言われています。
雨が降り続く肌寒い中、地域の住民約1万1000人が非難しており約3000人がテントや避難所に身を寄せています。
近くのサンタゴスティーノという町では教会の鐘が落下したり、余震で市役所の庁舎の一部が損壊したりするなどの被害が出ており、現在もがれきの中から生存者を探す作業が続いています。
イタリアで地震が起きた時、大変なのが、古い教会や建物など世界遺産に指定されている場合も多く、がれきの撤去をすぐにする事ができない事・・・がれき一つも「世界遺産」の一部なので、それでまた長い年月をかけて修復していく、というワケです。

イタリア北部の地震状況
13世紀に建てられた古い建物。
13世紀や14世紀に建造されたエステンセ城をはじめ、教会や劇場など、多くの歴史的建造物にも被害が出ている状況で余震でどんどん崩壊していく過程がニュースで流れていますが、一体復旧はいつになる事か、まだメドがたっていない状況です。
また被災地はパルメザン・チーズの生産で世界的に有名な地域。
チーズ工場にも被害が及んでいて、熟成させる棚が崩壊し、なんと約40万個のパルメザン・チーズが無惨な姿に・・・被害総額も100億円以上と言われています。

イタリア北部の地震状況
チーズ工場の被害。
イタリアでは2009年にも中部のラクイラ町で地震が発生しましたが、日本と同じくイタリアも地震国の一つと言えるかもしれません。
イタリアの地震帯は中南部と北東部の山岳地帯にほぼ限定されているような感じでミラノやローマなどの主要大都市は地震帯から離れているため、殆ど地震を感じることはありません。
今回の地震で亡くなった方のご冥福をお祈りします。
2012年05月25日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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