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ガソリン価格の高騰とUSショッピング

 5月に入ったものの、雨続きで肌寒い日が続いていたバンクーバーでしたが、先週末には快晴に恵まれ、とても過ごし易い週末となりました。桜の開花リレーの最後を飾る八重桜も7割がた散り、バンクーバーはいよいよ初夏を迎える時期となっています。

 さて、今回はバンクーバーから高速に乗って1時間ほどで行ける「隣国アメリカ」でのショッピングについてお話したいと思います。カナダ/アメリカ国境の近くに住むカナダ人&私達カナダ在住外国人にとって、陸続きで、車で安易に国境越えが出来るアメリカでのショッピングはとてもポピュラーです。カナダは人口が少ない事もあって市場が小さく、価格競争も殆ど無い為、何でもかんでも物価高なのですが、アメリカは市場が大きく、品揃えも豊富な上に、同じ商品でもカナダとは比べ物にならない位値段が安いんです。なのでカナダ側の人々がアメリカに買い物に行く姿は昔からよく見られた光景なのですが、最近はそれに拍車が掛かっています。


その理由は、現在の異常なまでの『ガソリン価格の高騰』。


 私が住むBC州は「カナダで一番ガソリン代が高い」と言われているのですが、現在のBC州メトロ・バンクーバー地域のガソリン価格は「$1.43/リッター」。3年前の「$1.10/リッター」で「高い!」と文句を言っていたのが嘘みたいな高値になっています。車通勤が多い郊外在住者にとってこのガソリンの高騰はかなりの痛手となっており、多少ドライブする事になっても、まだまだガソリン価格が安いアメリカへガソリン補充をしに行くカナダ人が急増しています。現在のアメリカ・ワシントン州のガソリン価格は「$1.10/リッター」。アメリカもガソリン価格が急騰していますが、カナダに比べればまだまだ安く、カナダで入れるより20ドルほど安くタンクを満タンにする事が出来ます。それもあって、国境付近のアメリカのガソリン・スタンドはカナダ(BC州)ナンバーの車だらけ!特に日本でもお馴染みの大手業務用スーパーに付属したガソリンスタンドでは、カナダナンバーの車ばかりで何百メートルという長蛇の列が出来ています。中には車のみならず、ポリタンクにも補充している人達が沢山居て、カナダのガソリン高が深刻な問題である事が良く分かります。

 そして我が家もそうなのですが、多くのカナディアンが「ガソリンを入れたついでに、アメリカでショッピングもして行こう」という流れになり、アメリカにどんどん「カナダ・マネー」を落として行っています。BC州経済をサポートしたい気持ちはありますが、州民全体の基本賃金が上がらないの対し、物価ばかりがどんどん高くなっているBC州の現在の経済では、どうしても自分の足は安価な方向(アメリカ)に向かってしまい、なんとも複雑な気持ちになります。カナダで心置きなく車にガソリンを入れる事が出来る日は、そのうちやって来るのでしょうか?
2012年05月08日(火) written by Saori from (カナダ)
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