穴場的存在のアラブ系八百屋さん

オクラはそのままデンマーク語でもokra！

前回に続いて今回もアラブ系ショップについて。
デンマークというと白人ばかりの国というイメージがあると思いますが、実際に住んでみるとかなり多国籍文化の国だということを実感します。特に移民で多いのはイスラム系。現在デンマークの人口の一割弱が、移民その及び二世三世を占めており、その多数はトルコなどイスラム系デンマーク人です。
その為コペンハーゲンの住宅街へ行くと、アラブ系のケバブショップや前回書いたハラル肉屋、八百屋さんなどが点在しており、中でも移民が多いコペンハーゲンのノアブロ地区は異国情緒たっぷりで、ここがデンマークであることを忘れてしまうほど。

そんなアラブ系八百屋さん、私たち日本人にとっても意外と使えるのです。というのは、デンマークの一般的なスーパーでは手に入りにくい野菜や食べ物が売られているから。今回は使える食材＠アラブ八百屋さんを箇条書きでご紹介。

１．白菜や大根
冬の野菜で日本人にとってもなじみ深いこれらの野菜、最近は大きめのスーパーでも見かけることが増えてきましたが、アラブ系八百屋さんでは冬の間は常備されていることが多く、お鍋の季節に大活躍です。

２．オクラ
オクラは私もこちらで見るまで日本語だと思っていたのですが、なんとこちらでもOKRAという名前で売られています。見た目は日本のオクラそのもの！
アラブ系八百屋さんでは量り売りで売られていることが多いので、少量欲しい時でも安心。サラダや天ぷらにしてもおいしいし、みじん切りにして冷奴に乗せるのもおすすめ。茹でて冷凍できるのも嬉しいですね。

３．タヒン（Tahin）ゴマペースト
タヒンと聞いてもピンとこないかもしれませんが、アラブ料理でよく使われるこれ、要は練りゴマです。ゴマダレドレッシングが食べたい時によくお世話になります。

４．モヤシ
デンマークのスーパーで売られているモヤシの量はとっても少ないのに、値段は日本のそれと比べ物にならないぐらい高くてビックリする人もいるかもしれません。（まあ日本のモヤシの値段が安過ぎるんですけどね…）
アラブ系八百屋さんではなんと１キロ売りのモヤシが売られていることがあり、値段も１キロで２０kr前後と、スーパーで２００g入りのものとあまり大差がありません。ただ足が早いので、しばらくは食卓がモヤシ尽くめになるけれど…。友達と分けることをおすすめします。

５．小豆、大豆
アラブ料理では豆を多用することから、豆系の種類は豊富です。小豆はそのままAzukiと書かれて生のままで売られています。他にもヒヨコ豆やレンズ豆など様々な豆が売られていますので、今まであまり馴染みのなかった豆類にもこの際挑戦してみては？

６．サツマイモ
こちらでは甘いポテトという名前で売られており、日本のサツマイモより黄色味が強く、水っぽいですが味だけはサツマイモな感じです。ほくほくにはなりませんが、レシピ次第でおやつやケーキなどに使えますよ。

７．タケノコ水煮
缶詰食品がたくさん揃っているのもアラブ系八百屋さんの特徴。様々な水煮が缶詰にして売られているのですが、タケノコの水煮は炒め物などで結構使えます。たまに生のタケノコが売られていることもあります。

８．水菜
デンマークでも水菜が買えるんです！まあ常にではなく、結構稀なんで見つけたら即買いなんですけどね。アラブ系八百屋さんで束に売られているハーブや葉っぱものの中にたまに混じって売られていることがある水菜。そのまんまMizunaで売られていたと記憶しています。

ざっと思いつくまま挙げてみました。でもまだまだたくさんのエキゾチックな食材がアラブ系八百屋さんで手に入ります。珍しいものを見つけると気分はまるで宝探しのよう！

お店を出る時は、『ショクラン！』（アラビア語でありがとう）を。一見強面のアラブ系のおじさんが一瞬にして笑顔になるのを見ることができますよ♪

アラブ系八百屋さんを賢く利用して、デンマークでも豊かな食生活を！