PageTopワーホリネット | ワーキングホリデーとは
201112234241

プレゼピオ

プレゼピオ
プレゼピオ。キリスト降誕の様子。
イタリアでは12月になると教会や家庭ではプレゼペピオが飾られます。
プレゼピオというのはキリスト降誕の場面を再現したもので、ラテン語のpreasape=かいば桶に由来します。
キリストの誕生日が12月25日と公式に規定されたのは2〜3世紀の頃らしいですが、実際にはいつ生まれたかは定かではなく、聖書にもそれに関する記述はないそうで、この日は冬至、つまり古代ローマで栄えたミトラ教に関わっているのだそうです。
ローマ時代、太陽神ミトラが生まれ変わる冬至を祝う祭典があり、この習慣がキリスト教によってキリスト降誕祭になったとか。

プレゼピオ
聖家族のプレゼピオ。
プレゼペピオは伝統的には12月8日から、東方三博士がイエスに贈り物を携えてやってきた1月6日(御公現の祝日)まで飾られることになっていて、北ヨーロッパではクリスマス・リースなどが飾られていますが、ここイタリアではどちらかというとプレゼピオの飾りの方が多いのが特徴です。
プレセピオ自体の歴史は、1223年に、アッシジの聖フランチェスコが、いまだかつて世界で見られたことのない、類まれな方法で、主の降誕を祝おう!と思いたちます。
フランチェスコは、森の岩穴に藁を詰めたかいば桶をしつらえ、牛とロバを引いて来て、ベツレヘムのあの聖なる夜を再現したのが始まりでした。

プレゼペピオは現在、大小さまざまな形がありますが、なんといっても欠かせないのは「聖家族」。
小屋もしくは洞窟の岩屋のなかに青い衣服をまとったマリア様と羊飼いの格好で黄色か茶色の服を着たヨゼフがいて、12月24の夜,ちょうど12時に、かいば桶の中に赤ん坊姿のイエス・キリストの人形が置かれ、家族で「おめでとう」と言い合いながら、キリスト誕生をお祝いし、プレゼント交換をしたり、お菓子を食べたりして過ごします。
2011年12月23日(金) written by Maliarda from (イタリア)
Comment(0)


イタリア関連の記事

この記事へのご感想は以下のフォームからどうぞ

お名前 [必須入力]
コメント [必須入力]
5000文字まで。(コメントにリンクは書き込めません。)
※記事の内容に沿わないコメントはお控えください。
※質問やお問い合わせはお控えください。