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ダ・ヴィンチの幻の絵画はどこに? 〜 イタリア美術

ダ・ヴィンチの幻の絵画はどこに? 〜 イタリア美術
ルーベンスのアンギアーリの戦い。
レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の絵画と言われる「アンギアーリの戦い」が長い年月を経て、来年2012年には存在するかどうかの調査結果が明らかになると新聞に書いてありました。
ルーブル美術館所有のルーベンス「アンギアーリの戦い」の模写は有名ですが、彼がこの模写をした時(1603年)にはすでにレオナルドがフィレンツェ共和国から依頼され、ヴェッキオ宮の五百人広間に1504年頃から描いたとされている壁画は失われていたそうなので、ルーベンスもロレンツォ・ザッキアとか言う人の版画(1558年)を元に模写した、と言われています。

ダ・ヴィンチの幻の絵画はどこに? 〜 イタリア美術
探せ、さすれば見つかる。
現在フィレンツェのベッキオ宮の五百人広間の壁にはヴァザーリが1557年に描いた「スカンナガッロの戦い」等がドーンとあって、本当にレオナルドが描いた「アンギアーリの戦い」がその下に隠れているとは、思えないほど・・・
「でも、この下に絶対にレオナルドのアンギアーリの戦いがある!」と36年間にも渡ってずーっと研究している奇特な学者が!
マウリツィオ・セラチーニ氏です。

ダ・ヴィンチの幻の絵画はどこに? 〜 イタリア美術
CGによる合成写真
氏曰く、「このスカンナガッロの戦いの裏に、レオナルドの絵が隠されているのは間違いがない。
ヴァザーリのフレスコ画の、フィレンツェ兵士が掲げている緑色の軍旗のところに、"Cerca trova/探せ、さすれば見つかる"というヴァザーリの文字が記されており、これがヒントである。」ヴァザーリはレオナルドの事を尊敬していたので、「絶対に師匠の絵を傷つけてしまうワケがない!」とも。
なるほど、言われて画像を探してみれば、本当に書いてありました!

ガンマ線などを用いてヴァザーリの作品を傷つけずに裏にある色彩や、作品そのものの存在を確かめる事が出来るのだとか。

来年、新たなレオナルドの作品が追加される可能性が出て来ました。楽しみですね〜。

2011年11月25日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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