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201111114181

デンマークの魚介類事情

デンマークの魚介類事情
港にある小さな魚屋さん
デンマークは海に囲まれているので魚介類には不自由しなさそう、と来る前までは思っていました。ところが、なぜかこちらで見かける魚市場は品数が少ない!スーパーなどでは生食できる新鮮な魚は買えません。
寿司はサーモンかマグロしかないのか!と思うぐらいバラエティに乏しいし、どうしても魚介類を摂る機会は日本に比べて減ってしまいました。今回はデンマークの食卓に上る魚介類についてです。
デンマークの魚介類事情
ケーキに見立てたパンに
マヨネーズを挟み、シーフード
で飾り付けた絶品フィッシュケーキ
1.ニシン(sild) 日本ではあまりメジャーではない魚、ニシンがデンマーク人は大好き。美人のことまでニシンと呼ぶぐらい大好きです。こちらで一番ポピュラーなものは、酢漬け。これが微妙に日本の生寿司を彷彿とさせるので実は食べやすいです。しかしそれを黒パンに乗せて食べるのがデンマーク流。パンに魚?!と思うでしょうが騙されたと思ってお試しあれ。意外とイケるんですこれ。
他に冷凍もののニシンもありますが、小骨が多いので煮付けなどには向きませんでした…

2.サーモン(laks)
ノルウェーが隣国ということもあり、デンマーク魚市場を大幅に占めるサーモン。生の切り身が一番買いやすい魚ではないでしょうか。スモークサーモンは大抵どこのスーパーでも買えます。生食したい場合は魚屋さんで聞きましょう。寄生虫の恐れがある為生食用の魚は一度冷凍する必要があります。

3.鯖(makrel)

鯖と言っても日本のように簡単に切り身が買える訳ではないのですが、こちらでは小ぶりの鯖が薫製にされたものが比較的安価(一匹20kr程度)で売られています。これもデンマーク人は黒パンに乗せて食べるのですが、実はこの丸ごとの鯖をオーブンで少し温めて醤油とレモンをかけて食べると、日本の焼き魚な感じでごはんと合います!たっぷり乗った脂がとっても美味しいです。おすすめ。

4.海老(rejer)
デンマークでの海老は小エビのむき身か、冷凍のタイガー海老がほとんどです。大きくてプリっとした海老!という海老が食べたいなら、中華食材店などで大きめの冷凍海老が売られています。小エビのむき身は白パンに乗せたり、サラダの具にされるのが一般的です。マヨネーズで和えて巻寿司の具にするのも美味しいです。

5.ウナギ(aal)

デンマークでウナギ?と思うかもしれませんが、こちらでもウナギは人気魚。しかし日本でのウナギとは違ってこちらのは薫製です。丸ごと一匹をそのまま薫製にしたものが一番良く見られるタイプ。これも黒パンの上に乗せて食べられます。たまに魚屋さんで生のものが売られており、それはブツ切りにしてソテーにするのがデンマーク流です。中の骨は食べながら皿の周りにぐるっと並べていくおもしろい風習?もあります。

6.ムール貝(blaamusling)

デンマークで食べられる一番一般的な貝が、ムール貝です。他に売られているのは牡蠣(冬期のみ)とホタテ。この中でスーパーなどで手に入れやすいのがムール貝です。貝を洗って髭をとる下処置が面倒ですが、シンプルにワイン蒸しにしてフレンチフライとバゲットで食べるおいしさと言ったら格別です。

7.鱈(torsk)

鱈はその間抜けな顔からなのか、相手を馬鹿にする時の形容詞にも用いられます…
身は崩れやすいですが淡白な味でいろんな料理に使われます。1月2月になると、その子供であるタラコの季節。新鮮な生タラコが魚屋さんで見られるようになります。頑張って明太子にするのがおすすめ!

8.ザリガニ(krebs)
ザリガニが食用とされるなんて、私はデンマークに来るまで知りませんでした。元々はスウェーデンで多く食されていたものがデンマークでも食べられるようになったのですが、味は海老に似ていて食べやすいです。冬になると冷凍で売られていますし、レストランでは高級メニューです。普通はシンプルに塩ゆでしたものが食べられます。日本ではペットにするよというと、とても驚かれました…。

9.アンコウ(havtaske)

デンマークでアンコウ!私は今年初めてデンマークでアンコウを見つけて、興味津々で買ってみたのですが…これはかなりおいしい!プリプリしていて、鍋に最高です。デンマークでも冬の高級魚として位置するらしく、こちらではスープにするのが一般的なようです。でもこれはぜひ水炊きでポン酢で食べて欲しい!

10.牡蠣(oesters)
デンマークに流通している牡蠣には二種類あって、長い殻のものと丸い殻のものがあります。長いものはフランス牡蠣と呼ばれ、淡白な味。丸いものは国産で、値段も外国産のものに比べて割高ですが、味はぎゅっと濃厚で美味しいです。デンマークでは年末までよく売られており、年越しの際に食べるものなんだとか。

先日新聞においしそうな魚を使った料理の写真が。なんとその魚はカツオ!デンマークでカツオ!?と興奮しながら記事をじっくりと読んでみると、最近地球温暖化の影響で海流にも変化が見られているらしく、普段は姿を見せないカツオがデンマーク周辺でも見られるようになったのだとか…!こればかりは温暖化さまさまですね。

最後にコペンハーゲンのレストラン御用達の魚屋さんをご紹介。(デンマークにしては)豊富な品揃えで、寿司ネタにできるぐらい新鮮です。

Windsor Fisk
Peter Bangs Vej 87
Tel : 3887 6065
定休日:月曜
http://windsorfisk.dk/

2011年11月11日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
Comment(2)


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この記事へのコメント

重千代 2011/11/14/01:41
コメントありがとうございます。地域柄もあるんでしょうかねえ?私は日本ではニシンはあまり食べたことありませんでした。

Norio Yamanka yuuyou@tkk.att.ne.jp 2011/11/13/10:12
お魚レポートおもしろい。でも、ニシンは日本で十分メジャーだと思うけどなぁ。

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